詩人:真華 | [投票][編集] |
あなたとの写真 大事にするよ
机の上に飾るより
冷めない左胸に閉まっておきたい
あなたにとってはありふれた一瞬のフラッシュなのに
こんなにも容易く
私の宝物になってしまうなんて…
詩人:真華 | [投票][編集] |
同じ高さで呼吸しているというのに
自由と束縛が胸苦しいよ
生と死が決断を急かしている
どんなにもがき泳いだって
この苦海では流れ落ちるただの砂
自らの不甲斐無さを思い知らされては
意識が混濁
気丈に振るまってはみるものの
余計に自分が可哀相になって
ついには涙の雨が空を舞い散り染める
そんな酷薄な人間に
いつからなってしまったのだろう
心の在処は どこだろう
詩人:真華 | [投票][編集] |
「大丈夫」
そう言って強がり、笑いごまかすの
君は得意だよね
本当は泣きたかったんだろ?
もっと涙見せていいんだよ
我慢なんてしなくていいから
最近、笑ってる君を見るのが辛いんだ
僕の前で泣いてくれよ
『大丈夫』
なんて便利な言葉だろう
そして卑怯だ
お願いだから僕の優しさから逃げないで
君の隣に僕がいること 忘れないで
ずっと ずっと 側にいるから
詩人:真華 | [投票][編集] |
空を造ることで
救われた気がしていたんだ
それは雲もなく、雨や嵐さえも起こらない『ニセモノ』だけど
自由になれた気がしたんだ
心が安らいだんだ
僕は疲れていた
何かにすがりたくて すがりたくて
でも、この世界の何処にも誰かの中にも見つからなかった
造り上げた完璧な空は
僕を優しく包んでくれる だけど
涙が出てくるんだ
僕は救われたけど、報われてない
心は安らいだけど、癒えてない
まだ捜し求めているんだ
真実の空を
詩人:真華 | [投票][編集] |
夕暮れの帰り道
黒いノラ猫を見て君は笑った。
どうしたの?って君に聞いたら
一人ぼっちな姿が自分とそっくりだったんだって。
僕はまた、それで笑ったの?って聞いたんだ。
泣きたかったけど、泣いたら自分もこの猫も可哀相になるだけだから、
だから笑ったんだって。
君は一人なんかじゃないよ
なんて言えなかったけど
僕がついてるよって言ってあげたんだ。
そうしたら君は笑った。
その笑顔はさっきよりもかすかにだけど、
確かに明るく笑ってた。
詩人:真華 | [投票][編集] |
泥まみれになればいいじゃん
心は綺麗なままだから
メソメソしてる奴に泥を投げつけてやれ
いずれ笑顔がこぼれて元気になるから
みんな子供に還ればいいじゃん
いじわるなアイツも
無口なあの子も
厳しい親も
口うるさいあの先生も
疲れてる大人たちも
ほら
笑うときは子供のまま
詩人:真華 | [投票][編集] |
僕が君を裏切ったとき、
君の瞳は海になった。
とても深い碧の色。
僕が君を信じたとき、
君の瞳は空になった。
とても美しい蒼の色。
君の優しい目が好きだ。
どんな色をしていても揺るがない
その強い瞳が大好きだ。