ホーム > 詩人の部屋 > minaの部屋 > ビー玉

minaの部屋


[47] ビー玉
詩人:mina [投票][編集]

丸くて

透明なビー玉



坂道で

転がりだしたら

止まらなくって




机の上に

置いてみたら

四方八方に

転がってって




床の上で

勢いよく

転がしたら

見失ったしまった




まるで私のようで

切なかった




周りの景色も

映すことを忘れて




何かに衝突しなければ

どこかに落っこちなければ

傷だらけにならなければ

止まらない

自分勝手なビー玉のよう




でもただひとつ

絶対に割れない

強いビー玉だった

2006/06/09 (Fri)

前頁] [minaの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -