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minaの部屋


[49] やわらかな風
詩人:mina [投票][編集]

ふわぁっと漂う

懐かしい香り



仕事の帰り道

長い坂道を

愛用の自転車で

駆け下りる



君と一緒に

1回だけ通った

この坂道



なんだかとても

切なく懐かしい



春の少し冷たい

夜風に吹かれて



君が傍に居る

幸せに浸って



高く深い青色の

星が輝く空を見て



住宅街の暖かい

オレンジの灯に見惚ていた



この瞬間が

絵となり

影となり

永遠に消えなければと



君の知らぬ間に

心の中で

そっと祈った



君の居ない今も

その坂道には

君の声と

君の香りが

住み着いていて



あの日に似た

夜空の日には



また私に吹く

やわらかな風となって

想い出させるのです

2006/06/12 (Mon)

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