詩人:mina | [投票][編集] |
初めてあなたが夢に出てきた
前と変わらない笑顔で
憎みたくなる位の笑顔で
大好きだったあの笑顔で
そっと抱き締めてくれて
じっと見つめながら言った
『寂しいんでしょ?』
わたしは一瞬笑うのを止めた
隠していた寂しさや苦しさ
あなたにわたしの心の中を
全て見透かされているようで
なんだかとても悔しかった
そんなこと言うなら
わたしをもう一度愛してよ
そんなことを思いながらも
また笑いあなたに言う
『寂しくなんかないよ』
そう言って夢から目覚めた
夢でまで強がっている
ほんとうは弱い人間で
誰よりも脆く崩れそうなの
ほんとうはあなたに言くて
伝えたくて仕方がないのに
『寂しいよ』
ただそれだけを
誰にも言えない弱虫なわたし