ホーム > 詩人の部屋 > minaの部屋 > 強がり弱虫

minaの部屋


[81] 強がり弱虫
詩人:mina [投票][編集]

初めてあなたが夢に出てきた



前と変わらない笑顔で

憎みたくなる位の笑顔で

大好きだったあの笑顔で



そっと抱き締めてくれて



じっと見つめながら言った





『寂しいんでしょ?』





わたしは一瞬笑うのを止めた


隠していた寂しさや苦しさ

あなたにわたしの心の中を

全て見透かされているようで



なんだかとても悔しかった



そんなこと言うなら

わたしをもう一度愛してよ



そんなことを思いながらも

また笑いあなたに言う





『寂しくなんかないよ』





そう言って夢から目覚めた



夢でまで強がっている



ほんとうは弱い人間で

誰よりも脆く崩れそうなの



ほんとうはあなたに言くて

伝えたくて仕方がないのに





『寂しいよ』





ただそれだけを



誰にも言えない弱虫なわたし

2006/07/15 (Sat)

前頁] [minaの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -