詩人:EASY | [投票][編集] |
ねぇ笑ってよ
君が君でいる為に
笑ってよ
もし
そうでないのなら
泣けばいい
君が君でいる為に
泣くことも必要だ
ねぇどうか
忘れないでほしいんだ
君が君でいることが
素晴らしいっていうことを
変に人に合わせずに
僕も僕でいるからさ
君も君でいればいい
それでも僕ら
おんなじ涙と笑顔を
みんな持っているからさ
君が君で
僕が僕でも
意外と分かり合えるんだ
分かったような
顔しなくても
心は分かり合えるんだ
知識は詰め込むだけだけど
心は分かり合うだけだ
それはそう
いつまでも
忘れちゃいけないことなんだ
知識より心の方が
人と人とを繋ぐこと
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目覚まし時計を止めた僕は
もうほとんど夢を忘れてしまっている
その名残だけを便りに
初恋の感覚を思い出す
平日の朝に流れる空気は
その香りを一瞬で消し去る
空気清浄器の様だ
空っぽになった僕の心は
今日一日を詰め込まなければならない
それはまるで
煙草で真っ黒になる事を義務付けられた
子供の肺のようだ
テレビをつける
批判に批判をしているコメンテーターを
批判をするほど批判が好きじゃないので
僕は深く笑ってみせた
僕はきっと朝だから
忙しいはずなのだが
マンネリはよくないと
唐突に思ったので
ベランダに出て取り合えず
景色を眺めた
景色はとても騒々しくて
それは正に朝のそれであった
人々は時限爆弾の装置でも背負っているかの様に
先を急いでいる
鳩とカラスと猫だけが
時限爆弾を持ってない
僕にもそれは可能だろうか
僕はそう考えた
僕は息を大きく吸って
そして吐いた
それを可能にしたのだ
そして僕は言い聞かせた
別に悪い事をしてる訳じゃない
僕はただ
息を大きく
吸って吐いただけなんだ
雲は見たことないくらい
ゆっくりと流れて
目覚まし時計を止める前の
もうほとんど忘れていた
夢を思い出させてくれた
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喜怒哀楽は表現である
幸せや不幸とは
関係がない
それは
絵やメロディーの様なもので
絵の具や音符のようなもので
優劣や善悪じゃない
平等であることを
人が口にする時
僕たちはそれを
口にするだろう
幸せであることを
人が口にする時
僕たちはそれを
口にするだろう
人生は表現である
それは絵であり
それはメロディーであり
それは詩である
それは
あなたの美しき色だ
感情の針は
振れれば振れるほど
それは
とても美しい
悲しみが醜いとは
聞いた事がない
それは喜びと
同等のものだ
それと同じ
美しきものだ
恋をするのと
似たようなものだ
死ぬまでに
いつか死ぬまでに
必ず死ぬまでに
どれだけの景色を
心に映せるだろうか
君の涙は
不幸ではない
君の涙は
美しき表現だ
僕たちは感情を
踊る表現者だ
絵描きや歌人や
詩人のような存在だ
この旅は君の
作品のようなものだ
涙は拭かないで
流すものだ
笑いは耐えないで
吹き出すものだ
夕日は沈み
雨は降り
空は澄み渡り
夜空は輝くものだ
喜怒哀楽は僕たちの
表現の源だ
この宇宙に溢れてる
無限のエナジーだ
不安なんかいらない
君はただ委ねるだけさ
この美しき景色の旅を
表現するだけだ
足し算より感性で
描いてみせるだけなんだ
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懐かしいと思うのは
昔の事だからじゃない
懐かしいと思うのは
心がここにあるからだ
恋だって
相手ありきのものじゃない
そういう風に言うのなら
心ありきのものなのさ
もうすべてが
過ぎ去ったなんて
思うべきことじゃない
心がそこにあるからさ
心は灯される
ランプの様なもの
灯される準備は
いつだってできている
懐かしいと思うのは
昔の事だからじゃない
懐かしいと思うのは
あなたがそこにいるからだ
明日にも
そして今にでも
素晴らしい何かが
心のランプに灯されるかも分からない
僕たちの心は
本当に素晴らしい
ただそこに
無機質に置かれたものじゃないからだ
いつだって
その準備はできている
心に灯される
ランプの準備はできている
何があってもいいように
誰と出逢ってもいいように
綺麗な景色を
いつでも眺められるように
その準備はできている
たとえ
僕やあなたが
何処に行こうとも
それはいつもそこにある
心がそこにあるからだ
いつだって
その準備はできている
経験や感情は
出来事には左右しない
僕たちの心の
潜在的なポテンシャルに
左右されているだけだ
僕たちは
無機質なものじゃない
物語を体験してる
素晴らしき感情だ
儚過ぎて美しい
景色が見えるのは
儚過ぎて美しい景色が
そこにあるからじゃない
心がそこにあるからさ
儚過ぎて美しい
あなたの心が
そこにあるからだ
それが青空でも
それが夜空でも
それが恋でも
それが愛であろうとも
そこにあなたの
心があるからだ
時間とは関係のない
時間を超えた
僕たちの心が
此処にあるからだ
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同じものなのに
人によって違って見える
なんでだと思う?
答えはすごく単純だ
人が違うからだよ
つまりね
自分のことを
ダメな奴だと思う事ほど
つまらないことはないんだ
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とても晴れた日曜日の午後
人々の影は
実際よりほんの少しだけ
その動きを
大げさにしている
とても晴れた日曜日の午後
世界の音は
実際よりほんの少しだけ
その響きに
エコーがかかる
とても晴れた日曜日の午後
雲の流れは
実際よりほんの少しだけ
その流れは穏やかだ
とても晴れた日曜日の午後
人々の動きは
実際よりほんの少しだけ
その残像を残してる
とても晴れた日曜日の午後
僕の心は
実際よりほんの少しだけ
その映りを
誇張する
とても晴れた日曜日の午後
世界は
実際の姿を少しだけ
この世界に映し出す
とても晴れた日曜日の午後
四つ葉のクローバーを
僕は見つけた事がある
あれはきっと
とても晴れた日曜日の午後だった様に思うのだ
いや、そうではなくて
あの空気感が
とても晴れた日曜日の午後だった様に思うのだ
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僕は何もしていない
あの雲が
流れてくのを
ただ眺めているだけだ
僕は何もしていない
この鼓動が
打たれた時に
合わせて呼吸をするだけだ
僕は何もしていない
あなたに出逢い
恋する風に
心地よく吹かれただけだ
僕は何もしていない
生まれたままに
感じるままに
いつか何処かで死ぬだけだ
僕は何もしていない
光り輝く
星達が
綺麗に見えているだけだ
僕は何もしていない
もし
してるというのなら
僕はきっと僕じゃない
僕はすべてと繋がった
僕という全体だ
全体という僕は
それをやっている
あの雲を
風に吹かせて流してる
そして
僕と言われる小さな僕が
それをただ眺めてる
小さな僕は
大きな僕から
大きな知恵を授かった
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夢という
筋書きの分からないドラマを
僕は演じている
そう
本当の僕は
控え室に居るのだ
控え室では
僕はこんな事を思ったりする
さっきは演技にのめり込めた
本当に笑ったし
本当に涙が出たし
本当に愛する事ができた
そう
それこそが
僕の本当の目的だからだ
僕は役者なのだ
僕の役の設定は
僕であるのだ
そうつまり
僕は役の中で
大変な人生を送ってはいるのだが
それは
僕という役であり
がんじからめになる様な
逃れ様のない現実ではないのだ
筋書きが分からないので
今後、宝くじでもあたり
億万長者になるかも知れないが
それもまた
僕の何かを
劇的に変える様な出来事ではないのだ
僕という役の
ドラマの設定に過ぎないのである
そんな事よりも
本当に笑ったり
本当に泣いたりする事の方が
よっぽど意味があるのだ
だがしかし
本当に泣いたり
本当に笑ったりしている僕を
眺めているのが
本当の僕なのだ
その僕は役ではない
それは観賞者なのだ
本当の僕は
観賞者なのだ
それを
行うものではないのだ
業は全てを
観賞する事で
重い荷物の様に
下ろされるのだ
そう
本当に笑ったり
本当に泣いたりするのが
本当の僕ではないのだが
そでれもそれは
本当に泣いたり
本当に笑ったり
している事なのだ
それは
スクリーンに映し出された映画にも例えられる
僕は
その映画の主演を演じる者なのだが
本当の僕は
その映画の鑑賞者なのだ
出来れば
良い映画を観たいものだ
良い映画を見た後なら
世界の景色が違って見えるかも知れないからだ
そんな経験なら
誰にだってあるはずだ
しかしそれは
夢の中での話しだ
僕が今、語っているのは
夢の話しではない
僕の役が僕ではない
演じていない側の
僕達の話しである