詩人:EASY | [投票][編集] |
変えられないのは
その結果であり
変えられるのは
その捉え方だ
つまり
世界を変える為に必要なものは
国家予算ほどの金でもなく
国を動かせるほどの権力でもなく
人生、全てを捧げるほどの修行でもない
ほんの少しの
気づきだけだ
もっと言ってしまえば
世界では未だかつて
何も起きたことがないのだ
捉えることで
それが起き
捉え方で
それを決め
僕たちが踊る
この躍りは
なんて深遠で
なんて力に溢れ
美しいことか
この様を表現できる言葉を
僕たちは持っていない
だって世界では
本当は何も
起こっていないのだから
神は踊る為に
僕たちを必要とした
何も起きていないことを知る神は
僕たちを通して
その躍りを堪能してる
僕たちは皆
神の経験であり
神の踊りである
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全てはサプライズだ
楽しさも
喜びも
切なさも
悲しみも
苦しみも
幸せも
惨めさも
全てはサプライズだ
必要な時に必要な物が
やって来る
意識の向こう側に
僕たちは居るんだ
心配は要らない
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全てはそのように出来ているのだ
その怒りも
その悲しみも
その喜びも
その出来事も
それらは全て
その様なものなのだ
だからといって
虚しく感じる必要さえないのだ
運命だとしても
運命ですらないのだ
自由とは計り知れない
情熱があるなら
それにすら従い
その様に振る舞うのだ
ただ一つだけ
たった一つだけ
自由とは反するかも知れないが信じて欲しい事がある
心配だけはしないで欲しい
最終的に
貴方は救われる
そこには貴方さえいないのだから
言うでもなく
全ては一つなのだから
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僕の前を
沢山の人達が通りすぎ
様々な出来事が通りすぎ
各々の感情が通りすぎ
複雑な思考が通りすぎ
まるで
空を流れる雲の様に
形を変えて流れては
通りすぎて行く
そしていつの日か
僕自身さえも
僕の前から
通りすぎて行くのだろう
あの雲の様に
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神に意思はない
僕たちに意思があるだけだ
今、ここにあるものが
そのすべてであり
在るがままに完璧だ
神は在るがまましか創らない
つまり
完璧しか創らない
こんな悲劇が完璧?
その悲劇は
君が作ったストーリーだ
その喜劇さえ
君が作ったストーリー
空っぽな訳じゃないさ
すべてが詰まっているのさ
踊りは好き?
歌は好き?
深刻なものなど
ひとつもない
今はただ
君の作ったストーリーに
酔いしれる時なんだ
ただ
気付きながら
意識の一番後ろで
いつも気付いていながら
この踊りを
この歌を
その自分を
演じていればいい
ストーリーはいつかは
終わるのだから
それは
一つの本を読み終えて
日常に戻るかの様に
夢を見て
その名残を残したまま
迎える朝の様に
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ここに来て
ようやくこんな事を思うのだ
いいことも
悪いことも
起きたことはなく
ただ単にそれは
起きただけの出来事で
それを
どう思うのかが
僕たちに許された
唯一の道なのだと
いや
許されたというのは
誤解を生むかも知れない
言い方を変えれば
全ては
ただの思い込みに過ぎないのだから
いいように捉える?
そうじゃない
ただ深く
笑えただけだ
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雨が降るように
欲望があり
風が吹くように
感情があり
太陽が照らすように
意志があり
始まりがあるように
終わりがある
僕たちは
全てを捨てて
全てに身を委ねるべきだよね?
疲れはてた人々が
今日もまた
疑問符を投げている
月はずっと表側を
地球に向けて回ってるんだ
裏側は穴だらけで
美しくないから
見せたくないのかも知れない
でも
物理学的には
無理は強いられない事になっているから
それはそれで
自然なこと何だろう
じゃあ
穴だらけは美しくないと
僕が思うことは不自然なのだろうか?
僕たちは苦しくなるほどに
こんな疑問符を投げつける
雨が降るように
欲望があり
風が吹くように
感情があり
太陽が照らすように
意志があり
終わりがあるように
始まりがある
僕たちは何も
捨てられず
何にも委ねられずとも
それにさえ
全てを委ねてしまうんだ
愛することも憎しみも
喜ぶことも悲しみも
生きることも死ぬことも
知らないことも知ることも
風に流れて千切れてく
雲みたいなものだから
さぁ、また同じ失敗を繰り返そう
成功でもいい
我慢してもいいし
食べてもいい
何だって構わない
運が良くても悪くても
欲があろうがなかろうが
それさえも
委ねることができるのさ
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100万年生きたとしても
終わってしまえば
それは一瞬だ
まさか
100万年の記憶を振り返るのに
100万年かかるだなんて
誰が思うだろうか?
寝ている間の夢さえも
おぼろ気な僕たちが
人工知能は今や
人間を凌駕する
あとは感情さえ身につければ
ターミネーターの実現さえ
あり得るのだ
それならば
感情をも含めたそれを
プログラムとするならば
僕たち人間さえも
人工知能と捉える事が可能ではないのだろうか?
しかし、そんな事は
幾分、前から唱えられていたことだ
僕たち自身が
機械的であることを
それは
脳の高度な情報処理であることを
僕たちは暗示されているのだ
いわゆるマトリックス的な
イリュージョンの事である
しかし
こうも言える
そんなこと知ったことか
僕はこんなにドキドキして
君に恋をした
この高鳴りをどうする事が出来る?
僕は君に恋をした
それが答えだ
それは最も正当な答えであり
同時に最も機械的な答えでもある
で、あるならば
「答え」とは、一体何なのだろうか?
僕たちは
何度でも問えるのと同時に
何度でも答えを提示できるのだ
たとえば
今日は雨が降るのだろうか?
天気予報では雨は大方降ると言っている
そして
それは外れてはいけない
あるいは
外れても仕方ない
外れることもある
はたまた
外れた方がいい
外れるべきだ
外れるに越したことはない
どうでもいい
色々と
思えるのだ
お天気お姉さんに
恋をすることも
充分にあるだろうし
その恋心に比べたら
天気なんかどうでもいいとも思えるだろう
だが実際に雨が降ったられば
僕たちは機械的に不快になり
本当には
どうでもいい濡れ具合を避け
本当にはどうでもいい出費を気にしながら
コンビニでビニール傘を買い
その雨を避けながら
また恋をするのだ
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今日は風が
とても強く吹いている
ほんの少しの
きっかけさえあれば
しなかったであろう洗濯物が
暗い部屋の窓を叩くのだ
その音はあらゆる感情の
懐かしさを含んでいて
纏まりのない酷い一日に
とても奇妙な安堵を与えている
風が吹けば吹くほどに
愛する二人は愛を確かめ
雲ひとつない晴れ渡った空の下
公園で遊ぶ子供たちの紙飛行機は
奇跡の様に遠くまで
何処までも飛んでいく
その上に輝く夕日は
入道雲をオレンジに照らし
夏の終わりを印象付けて
切なさと幸せとマンネリと
喜びと苦しみを風にして
今日、僕の部屋の窓を叩いてる
ほんの少しのきっかけさえあれば
僕は洗濯をしない
にもかかわらず
また今日も洗濯をした
ほんの少しのきっかけがないまま
今日も僕は洗濯をした
そして僕の部屋の窓を
その洗濯物が
今日も叩いている
紙飛行機を奇跡の様に遠くまで
飛ばす風で