詩人:EASY | [投票][編集] |
何か問題がある時に
僕はそれを横に置き
寝たりする
眠いからだ
僕はそれを棚に上げ
食事をしたりする
お腹が空いたからだ
僕はそれを空に上げ
風に吹かせたりする
綺麗だからだ
それがあまりにも大きい時は
ほったらかしにする
すると
それは小さくなっていたり
色が変わっていたり
大切なものになっていたり
見つからなかったり
ゴミになっていたりする
色んなものに変わってる
僕はこのことを知ってから
問題をあまり抱えなくなった
ただ
ほったらかすようになった
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まるで
間違い探しをするかの様に
列なった街灯を眺める
気づかれない程の微妙なカーブを
描くこの街道
寒い時に吐き出される
息は白く
煙草との因果関係を
何らかの必然性として
表現している
信号を無視する僕の姿を
怪訝そうな表情で見つめる外国人を見ながら
何よりも小さそうな罪悪感を
僕は背負うのだ
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思考に彩られた制約を駆使して
それは行われる
明日との距離感は
とても精密なもので
それはいつの日も
今日という日の
次の日である
瞬く間もなく繰り広げられる
演劇の最中に
注意深く見つめるものが
愛であったらどんなにも
救われるものであろうか?
これは
苦しみの正体ではなく
苦しみの在り方なのだろう
言葉ほど曖昧なものはなく
それが愛と呼ばれることも
なくはないのだ
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僕たちは
ほんの少し悲しげに
ほんの一瞬、目を合わせ
もう
全部、分かっていた
急に降りだした雨を理由に
僕たちは、この小さな屋根で
雨宿りをしている
胸から下はびしょ濡れになるほどの
小さな屋根と強い雨
僕たちは
ほんの少し楽しげに
ほんの一瞬、目を合わせ
もう
全部、分かっていた
言葉にしても聞き取れないほどの
どしゃ降りの雨に
感謝しながら
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眩し過ぎる日射しに照らされて
意識は、焦点を失う
喧騒は、耳をすり抜けて
僕を介さずエコーする
人の言葉は、意味を持たず
芳香だけを漂わせ
その動きは、コマ送りなほど
瞬間を感じさせる
見慣れたはずの風景も
意識とのシンクロを失い
その一瞬にしか出会わないことを
明らかにしている
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特別なことは何も起こらない
これは、ある種の
現実味を帯びている
退屈は凌がられることを
義務づけられ
疲れは癒されることを
望まられ
孤独は固く塗り潰される
それは本当に
本当なのか?
疑問符達は疑問符らしく
それ相応の振る舞いで
丸びを帯びた形をしてる
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北の空に浮かぶ
小さな夜の雲
哀しみの意味を忠実に
再現している
満天の夜空を探しながら
蒼く若きし日を想い
何も見つからず
君をみつけた
君に触れても
いいですか?