詩人:EASY | [投票][編集] |
ぼんやりとした盆踊り
遠くで光る虚ろな影は
金魚すくいに救われる
未成年の少女たち
浴衣を着て微笑んだ
焼きそばを売るおじさんは
冬は僕の友達だ
花火が上がってしまうのは
男と女がいるからだ
それが終わってしまうのは
いつかみんな死ぬからだ
それでも僕らが生きるのは
綺麗な夜空があるからで
それでも死んでしまうのは
それを逸らしちゃいけないからだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
君が言葉で輪郭を
作ろうとしてる時
僕は不幸を哀愁で
語ろうとしてる時
誰も知らない愛しさを
君が作っている時に
僕が君を照準に
慣れない笑みを見せる時
詩人:EASY | [投票][編集] |
夜が暗いのは
昼が明るいから
悲しいのは、楽しいから
未熟なのは、完璧だから
すべてそうであることが
すべてそうであったとしても
ぐちゃぐちゃに捲き込まれ
よろけて転んで方膝着いて
手を伸ばしてみたりする
例えね
すべてそうであることが
すべてそうであったとしても
詩人:EASY | [投票][編集] |
夢から醒める
どうやら、僕は夢の中で
君を探していたみたいだ
いや、違う?
君を探している途中で
眠って、夢を見ているのだろうか?
どちらだろうか?
結局それは
どちらでもいい
愛は何処にでも
漂うのだから
詩人:EASY | [投票][編集] |
成すべきことが成せられて
成されぬことが成されずに
君が涙を流すから
沈む夕日に恋をする
そうであった全てのことは
そうであった全てのことで
そうでなかった全てのことは
そうでなかった全てのことだ
君がそうでなかったことは
今まで一度もなかったことで
君がそうであることは
全ての中で何よりも
一番正しいことであり
誰も説明できないように
沈む夕日に恋をする
詩人:EASY | [投票][編集] |
野原を駆けずり回り
君は笑った
出来もしないことを
僕は出来ると言ってみる
天真爛漫は
君の為に必要な
僕の為の表現で
無力ゆえに力強い
抱きしめる為の腕力だ
詩人:EASY | [投票][編集] |
とても小さな力
ほんの一瞬の儚き
深遠な光り
花は芳香を
枯れる為に漂わせ
瞼の外に反射する
誰も悪くない
何も悪くない
そんな風にしながら
廻っているのに
こんなにも切なさが
溢れだしてしまうのは
僕たちの意味を
それとなく
教えてくれているからだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
静かにゆっくりと
流れたり
激しく世話しなく
流れたり
巡り行く季節のように
虹を描く為の色のように
深い海の悲しみのように
広い空の喜びのように
聞こえる音のように
見える景色のように
手に触れた感触のように
苦しさや幸せのように
そう感じるすべての
ことのように
それはあまりにも
此処に在る
詩人:EASY | [投票][編集] |
それは数式のように
解かれて
工場にあるラインのような
押さなければならない
ボタンのようだ
誰かにする心配は
私が持つ我が儘で
生と死が持つ敬遠は
ほんの少しの経験だ
生きる為に食べるのは
生きているから笑うのと
大して違いがないことを
数式にしてる数学者
すごく違いがあることを
言葉にしている詩人たち
それをも含めてこの星は
何も言わずに黙ってる
詩人:EASY | [投票][編集] |
二足歩行をしてるのは
歩きタバコがしたいから
愛想笑いの音域は
死ぬのが恐い勝ち組だ
精神鑑定してるのは
ワイドショーの視聴率
選挙率が低いのは
カップ麺が旨いから