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EASYの部屋  〜 新着順表示 〜


[1534] 胸ポッケ
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人々は知らない振りをする様に
どこか冷たい表情で

優しさを隠してる


深呼吸をしてみてよ
無料だから

胸のポケットにある
温かいものに、手をかざして


何もいらないよ
花を渡せるなら

本当の感謝に
理由なんてないんだ


深呼吸してみてよ
空気は無料だから

太陽が僕たちの胸を、温めているから

2022/03/04 (Fri)

[1533] 矢愛ガエル
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君の矢を
この空に向けて放つんだ

輝きの意味を
説明する時

それが一番分かりやすい


君の笑い方は君のもので
君の泣き方は君のもので

それが花開く空の下には
太陽が降り注ぐ


どうしてみたらいいのか
君といつも相談してる

星たちは輝く準備を
怠ることがないし

風は君に耳を澄ませ
花を咲かせることにした


夜は昼より暗くって
冬は夏より寒くって
君は誰より君っぽい


冬の終わりには
春への訪れと同時に

冬との別れがある


僕たちは
その歩みと哀愁を

何となく噛み締めて


白黒無音の映画の様な
微笑みを持ちながら

抱き締める様に生きている


愛は説明を嫌うから



君の矢を
この空に放つんだ

自由の意味を輝きの様に
表現する為に

2022/02/27 (Sun)

[1532] 記念日
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無意識の大きな波が
地球にはやって来る

それを求めるサーファー達の
格好の場所だ


議論が好きな気難しい
愛すべき人間は

自由の意味は議論しない


命を作る工場の
ライン作業は

完璧な人選の
完璧な機械によって

行われている


感情は巧妙に
禁止され

愛と呼ばれる紙幣には
香りを消された味がする


命の意味は
1足す1より疑問にされず

100万回ほど地球を周り
今日この日を迎えてる


今日僕は、君に言う
今日は君を愛してる


今日にしか居ない僕たちの
たったひとつの誓いのように



2022/02/22 (Tue)

[1531] 動力
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世界を動かしたいなら
政治家になるより

自分らしくいるべきだ


5万光年離れた星の
道徳の授業での

在り来たりな一節だ


地球の青さは透き通り
太陽を光らせて

僕たちの振り上げた
拳はそれより赤い色


動物の無垢な目は
瞳と呼ぶに相応しく

沈む夕日の下にある
人情を際立たせ

初恋をする若者の
微笑ましさを守ってる

2022/02/20 (Sun)

[1530] 下げ目尻
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幸せの形を求めるように
数学を解く子供たち

命の支配下では
光りは色を反射しない


1億年生きてみて
分かったことは

何となくそう思うことが
一番肌に合うことだ


風に聞いてごらんよ
風の吹く理由を

君が生まれた理由と
おんなじだから

2022/02/20 (Sun)

[1529] 平等な勇者
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類い希な存在の僕たちのことを
メディアは知らない

類い希な存在の僕たちのことを
政治家は知らない

類い希な存在の僕たちのことを
社会は知らない


類い希な存在の僕たちのことを
知っているのは

僕たちだけだ


僕たちが
忘れないでいるのなら



2022/02/20 (Sun)

[1528] 秒針の地響き
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時計の秒針の音は
地響きみたいにこだまして

隣の部屋の給湯器の音は
録画した原子爆弾の

音に似ている



いくつかの想い出は
吐き出された白い息と共に
空に吸い込まれ

その先にある夜空の
光りを光らせている



僕たちはあまりにも
愛されたくて

愛することを忘れてしまった
最も愛すべき存在だ


愛する以外に一体何を?
すればいいの?


僕は神様に
そうやって聞いた

地響きみたいな秒針の
針の音の中で

2022/02/16 (Wed)

[1527] ラッキーランド
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寝たことがない人は
友達にはなりづらいけど

殆どの人が寝てるから
僕はラッキーだ


宝くじ売り場のおばさんは
とてもよい人そうだから

宝くじを買う僕は
とてもラッキーだ


僕は寝るのが好きだ
起きてれば寝れるから

僕はとてもラッキーだ

2022/02/14 (Mon)

[1526] ライフトリップ
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生きてると
空前絶後の哀愁が

僕を取り囲む


他人の空腹は
僕の空腹と双子だ


駅の改札は
映画みたいな進行で

人を物語り

星のない夜空は
恋みたいな色で

僕の心を塗りつぶす


子供を叱る親を見かけると
優しくなれる

向ける場所を見失った笑顔みたいに
僕は空を見る


行列の出来るラーメン屋に
並ぶカップルは

よい家庭を持ちそうだ


きっと今なら、そんなことを

流れ星に願うだろう


空前絶後の哀愁に
取り囲まれながら

2022/02/14 (Mon)

[1525] 茶トラ
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部屋干しの洗濯物は
丁度よい芳香剤

この部屋は世界の争いを
まるで知らない異次元だ


茶トラの猫は今日の日も
明日を無視して歩いてる

昨日食べたマグロの味を
尻尾を立てて探してる


県境を繋いでる
錆び付いたこの橋を

眺め過ぎている僕は

踊っている少女を見つけ
安定剤に仕立ててる


冬の川に浮かぶ鳥たちが
寒さをいっそう引き立てて

幼い時の想い出の
味を一層引き立てる


繋がりあってしまうのは
別に僕のせいじゃない

君が眺めた夜空なら
僕も眺めているだけだ

2022/02/14 (Mon)
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