詩人:EASY | [投票][編集] |
君と遊ぶために
ボールを買ったよ
芝生の公園に行かない?
僕一人だと
なんか虚しくて
なんか少しだけ
楽しくないから
君と遊ぶために
ボールを買ったよ
ルールはいらないんだ
ボールを使って遊ぶだけ
蹴ったり投げたり
ボールを枕にして
空を眺めたり
何だっていいんだ
君が来れなかったら
君が来れるまでに
面白いことを探しておくよ
君が笑いそうなものを
沢山探しておくよ
僕は毎日ボールを持って
芝生の公園にいるよ
いつか君が
来てくれたら
その時は君に
ありがとうって言うよ
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極寒の中で親鳥が
卵を温めて
朝食のハムエッグの
味付けに迷う
道徳を解くクイズ王と
友達になれたら
煮卵の配合を
教えてあげて
渡り鳥の友達も
紹介してあげるんだ
ピアノを弾けたら
ピアノを弾いてあげるし
笑えたら笑ってあげるよ
遊びのないハンドルは
危険だからね
夜になれば
星が見えるんだ
朝になれば
太陽が見れるよ
じっとしてれば
君が見れる
家賃は空に任せていいよ
疲れたら
このベッドで寝て出窓を開けて
君の好きな唄を歌っていいよ
その唄を
僕は聴いてしまうけど
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東側に窓があることを
第一条件にする君は
何の疑いもなく
真っ直ぐに前を見て
意思が描かれたプラカードを
掲げてる
その瞳に反射した僕は
どこか虚ろで
笑顔を絶やさない病人の様に
幻想的だ
花を愛する人が
花屋をやっていそうだから
花屋が好きだ
僕はこの様な表現を
現代社会とかき混ぜて
飲むのが好きだ
予定通りに行かない度に
自分の未熟さを知るよ
無力なことじゃなくて
傲慢であることを知るんだ
どうしたら笑えるんだろうっていう
ゲームみたいに考えるんだ
ない頭はこんな風に使うと
安くて旨い下町の
食堂みたいな味がする
夕日の沈む近所の川の
景色が綺麗に見える
そっと耳打ちした
内緒話しみたいに
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安いクッキーの
甘さくらいの優しさが
真夜中のコンビニみたいに
光ってる
何でもないことは
何でもないほどに
想い出に残る
そんな優しさを
教えてる甘さ
コンビニで一番安い
クッキーを買った
どこにでもありそうな
思い出せない想い出の
そんな味だ
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小さな手に握られた
ちっぽけな欠片を
探す夢をみた
思い出せない記憶の中に佇んだ
その光りは
失なうことの出来ない何か
傘の差し方より
雨の濡れ方を大切にする
そんな場所に僕はいた
冬の寒さを切なさで温め
ありもしない退屈を
クレヨンで塗りつぶす
弱々しい手の平で
優しく握って
ほんの一瞬しか
チャンネルの合わない
ラジオから流れる
メロディーみたいに
切ないものに恋をする
そんな場所だった
小さな手に握られた
ちっぽけな欠片を
探す夢をみた
見つからないくらいの
小さな掟を
携えた夢を
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命はスパイスであって
主役ではない
宇宙の三つ星レストラン
母船で目指すブラックホール
時間は非存在の気づきによって
料理されている
思考の行方を操作する
可愛らしい小人たち
無意識からの指令を
事務的に操作する
ホワイト企業の住人だ
人を見下すほどの
痛ましい心には
愛を注ぐに充分な
肥沃な大地がある
幸せからの解放は
楽しみからの解放ではなく
言葉で遊ぶ
討論会みたいに
難しいものじゃない
政治や経済で解決されるものは
子供が興味を持つ、おもちゃや虫より
決定的に意味がなく
地球が美しい理由と同じ様に
この空を飛んでいる
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納豆が旨い理由の論争で
ロシアは社会主義を放棄し
気持ちという新しい競技が
オリンピックで採用され
宝くじの二等に当たった回数が
二位の奴が一等を当て
曇りの日に描かれた詩が
一番心地のいい事がまだ証明されていない
月が地球から
今より2センチ離れた
昼飯がやけに旨いそんな年だ
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すいませーん
不幸をお届けに参りました
その辺に置いといてよ
あなたの承諾がないと
受け取れないのです
サインをお願い致します
何で不幸に
いちいちサイン何か
しなくちゃいけないんだよ
みんなしてますし
あなたもして下さい
見て下さい、不況、不運、病気、借金
いかにも不幸そうな代物ばかりですよ
普通はサインしますよ
逆に普通にしないだろ
それが不幸であるかは
俺の承諾が必要なんだろ?
はい、そういう規則になってますから
だからしないって
幸せにならサインしたるわ
そうですか、わかりました
では、幸せにサインをお願いします
あまりそういう方がいらっしゃらないので
この手の荷物には、不幸のサインを
お願いするんですよ、その方が
サインをすんなりもらえるので
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地球が回っている理由を
地球に聞かずに
数字を箱に閉じ込めて
方程式を解いている
これが最先端の
空気清浄機の作り方
株式会社の概要も
こんな感じの風貌だ
海ガメと陸ガメが
仲が良かったらいいと思う
手の形は違うけど
撫で方は一緒だし
冬の寒さを感じる為に
必要なことは
薄着でいる事よりは
撫でたいという気持ちだ
星が光るよりも前に
それを見る僕たちが先に
そこに立っている
気づけないくらい
ひっそりと咲いた
見つけられなかった
花みたいに