詩人:EASY | [投票][編集] |
車は音をたて
排気ガスを吐き出して
人々は歩き、夕日は沈む
雨の後に晴れた
雲の残骸は
ありもしなかった、すべてのものに
懺悔しているかのようだ
時間はあまりにも、強固に見えて
記憶はあまりにも、軟弱だ
それを知らせる為に
車は音をたて
人々は歩き、夕日は沈む
そうでしかない、すべてのものに
優しく微笑むようにして
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苦しみと喜びが
天秤にかけられて
天文学的な均しさで
釣り合いを魅せている
集合的無意識が
奏でるであろうメロディーが
空っぽな無機質に
反響しながら響き合う
愛する理由を問われても
一兆年間、黙り込み
頬を少しだけ、緩ませて
愛してると愛してないに
釣り合いを魅せている
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原っぱが大好きです
原っぱには空っぽな
たっぷりなものがある
原っぱにはトラップは
きっとなくてパラッパラッ
ラッパ吹いてる妖精が
ぷらっぷらっとしています
僕は散歩に行くのなら
そんな所にぷらっと行って
家に帰ってチャーハンに
塩をパラッと振りかけて
そんな秋の昼下がり
さくっと過ごしているんです
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空中を舞う超音波
可視光たちが奏でる音は
苦し紛れの残像だ
光りが光っていることを
説明している教授たち
知恵の輪みたいな構造に
僕は静かに波動拳
幸せになる為になら
幸せになることはない
不幸になる為になら
説明書が必要だ
アリスの姉の友達が
夢で見たかも知れないことを
想像してみたりする
そんな具合に落ち着いた
夜空が僕の上にある
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鰹節を食う猫が
鼻息が荒すぎて
鰹節を飛ばすのが
僕はとても好きなんだ
鰹で、できたシーチキン
少しだけマグロより
脂が乗っていないのが
僕はあまり好きじゃない
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もう
言い訳できないよ
生まれて来ちゃった者だから
それは、もう
ものすごく
致し方ない事なんだ
こんな風に僕たちは
目的みたいな言われのものを
欲望みたいな云われのものを
切なさみたいな儚いものを
隠しきれないみたいなものを
隠そうとしてる無邪気者だ
僕らが生きた風景は
ほんの少しの価値があり
ほんの少しの意味があり
ほんの少しの苦しみと
少し多めの切なさと
かなり多めの儚さと
満たされ過ぎた愛がある
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お腹が空いたりするんでしょう?
食べたくないと思ったり
泣いてみたりするんでしょう?
怒って笑ってみたりとか
死にたくないと思ったり
生きたくないと思ったり
ぼんやりとした輪郭を
形どっているんでしょう?
男は女で 女は男
思っているのは こことそこ
宇宙は心に映されて
それに僕らは踊らされ
なんだかんだとそうなって
お腹が空いたりするんでしょう?
もう、駄目さ逃げられない
逃げることは許されない
愛しさに囲まれて
愛しさからは、逃げられない