詩人:EASY | [投票][編集] |
夕日が落ちているのに
人々は地下鉄で
スマホいじらなきゃならない
生まれてきた僕たちは
何処となく偉そうに
何となく遠慮して
生きていかなきゃならない
泣いたし、笑ったよ
ほんの少しでも君に
近づこうとした
僕の耳や目は
医学書に載っていて
僕の脳だって
科学雑誌に載っている
それでも、僕は
存在してるんだ
地下鉄と夕日が
混ざり合っていくように
詩人:EASY | [投票][編集] |
君の笑ったその顔が
膨らむ所をノックして
尖った僕の心象は
平坦な壁をキックする
空から降って来る水が
部屋の出窓を掃除して
瞳を覆った水分は
遠い何かを癒してる
詩人:EASY | [投票][編集] |
始まりのない処で
僕たちは
終わろうとしていて
終わりのない処で
僕たちは
始まろうとしている
始まったと思うことは
終わりにさえ満たないし
終わったと思うことは
始まりにさえ満たないのに
始まりから終わりへと
僕たちは騙されて
騙されることの代償に
君に恋してみたりする
詩人:EASY | [投票][編集] |
君のことが好きな理由を
説明するのは難しい
それはまるで
風が心地良いことを
哺乳類じゃない先人に
説明するかの様なもの
思い通りに行かないことを
説明するのは難しい
それはほとんど
スラム街に降る雨を
その街に住む少年に
説明するかの様なもの
詩人:EASY | [投票][編集] |
よく俺の電話番号が分かったな?
色々調べたからな
まるで人工知能だな?
俺たちも、そういう時代だからな
金が欲しいのか?
まぁ、そういうことだ
それで、何が出来るんだ?
何でも出来る
女だって買えるし
美味い飯も食える
借金だって返せるしな
まるで人工知能だな?
ああ、そうさ
俺たちも、そういう時代だからな
詩人:EASY | [投票][編集] |
その小さなタッチパネルから
手を放すんだ
イヤホンも外そう
煙草は全て吸い付くし
雨に濡れない理由を問いただそう
スケジュールは白紙にして
流れるボサノバに体を揺らし
一瞬だけ目を合わそう
こんな平日の昼前に
誰も言葉を交わさずに
コーヒーを飲みあった仲じゃないか
ボサノバはビートルズに変わり
僕は、コーヒーに溶けた
詩人:EASY | [投票][編集] |
世界は今日も混沌で
画期的で曖昧だ
これでもかって言う程に
僕は君を愛してる
世界的な情勢は
核をミサイルで花火して
私的な君の残像は
僕をミサイルで打ち堕とす