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始まりのない処で
僕たちは
終わろうとしていて
終わりのない処で
僕たちは
始まろうとしている
始まったと思うことは
終わりにさえ満たないし
終わったと思うことは
始まりにさえ満たないのに
始まりから終わりへと
僕たちは騙されて
騙されることの代償に
君に恋してみたりする
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君のことが好きな理由を
説明するのは難しい
それはまるで
風が心地良いことを
哺乳類じゃない先人に
説明するかの様なもの
思い通りに行かないことを
説明するのは難しい
それはほとんど
スラム街に降る雨を
その街に住む少年に
説明するかの様なもの
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よく俺の電話番号が分かったな?
色々調べたからな
まるで人工知能だな?
俺たちも、そういう時代だからな
金が欲しいのか?
まぁ、そういうことだ
それで、何が出来るんだ?
何でも出来る
女だって買えるし
美味い飯も食える
借金だって返せるしな
まるで人工知能だな?
ああ、そうさ
俺たちも、そういう時代だからな
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その小さなタッチパネルから
手を放すんだ
イヤホンも外そう
煙草は全て吸い付くし
雨に濡れない理由を問いただそう
スケジュールは白紙にして
流れるボサノバに体を揺らし
一瞬だけ目を合わそう
こんな平日の昼前に
誰も言葉を交わさずに
コーヒーを飲みあった仲じゃないか
ボサノバはビートルズに変わり
僕は、コーヒーに溶けた
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世界は今日も混沌で
画期的で曖昧だ
これでもかって言う程に
僕は君を愛してる
世界的な情勢は
核をミサイルで花火して
私的な君の残像は
僕をミサイルで打ち堕とす
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君は仕事に熱心だ
良くも悪くも熱心だ
君は金になんちゃらだ
良くも悪くもなんちゃらだ
才能とか努力とか
大体そんなことを言う
子孫に残す何かとか
法律の話しとか
節約の方法か
恋する為の方法や
あらゆる分野のテクニック
春の昼間のピクニック
色々分析した上で
それでも僕は恋をする
それでも分析する僕を
僕はとても大嫌い
それくらいに跳ね飛んで
僕は君が大好きだ