詩人:EASY | [投票][編集] |
薄暗い喫煙所
ため息と同化した煙
吐き出された音声は
努力は裏切らない
僕たちは突拍子もなく
それを話題にした
誰かはそれに
胸を張り
誰かはそれに
嫌気が差し
誰かはそれを
受け流す
僕は努力に同情し
才能の話しをする
努力しても出来ないこともあるよ
でも
努力しなくても出来ることもある
自分にとって
努力しなくても出来ることは
他人にとっては
努力しても出来ないことさ
自分が自分らしく居る為に
努力なんかする?
僕は喫煙所にて
裸の王様に指を差す
愛想笑いとシンクロした
疲れきったその顔を
まるで鏡にする様に
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砕け散った波と風
僕たちは限界まで
細分化されたなら
なんか変な素粒子だ
感情とか思考とか
感覚とか宇宙とか
神のゲームか映画とか
何だかんだと言われてる
僕たちは間違える
そんな風に言ってみる
僕たちは後悔を
してみたりしたと言ってみる
言ってしまえば僕たちは
そんな風な風潮だ
君が知ってる苦しみは
僕も知ってる苦しみだ
君が知ってる幸せは
僕も知ってる幸せだ
理解なんていうものは、脳の魔法でしかない
言われなくてもそんなこと
僕たちは内密に
了承済みであることだ
苦しいんです!
僕たちは、そう思う
それはそれで悪くない
法律ですら完璧じゃないことを
僕たちは本能的に
本当は知っている
生まれるよりもずっと前
死んだ後よりずっと後
ストップウォッチを握り締め
とても小さな僕たちは
とても大きな僕たちを
何となく知る為に
何となく繰り返し
何となくな挫折から
そんなことを学んでる
砕け散った波と風
僕たちの想像を
遥かに超えていく場所で
僕たちは救われる
たとえ君が
それを否定しても
たとえ僕が
それを否定しても
それは、ただ無差別に
救われるものなのだ
それは
君や僕の為じゃなく
誰や彼やの為じゃなく
言ってしまえと言うならば
全ての為のものであり
言ってしまうまでもなく
君を完全に
許し認めるものである
たとえそれを
君が否定しても
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目的のない旅、僕は大好きだ
やりたくないことを
やるよりは
やりたいことがない方が
ずっとましだ
戦争をした方が
感動できたりするのは
神様の秘密で
君の子供っぽさが
魅力的に見えるのは
僕の秘密だ
色んな人達がいることに
僕たちは異論なく
色んな熱に溢れている
そんな風にしながら
気づかない内に
命よりも大切なものが
僕たちを包んでいる
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薄暗い明かりを
僕は灯して
自分に執着することを
やめようとしている
笑えないなりの微笑みを
対象のないものに
向けることが出来るのは
僕の意味そのものだ
曇りがかった空を
ほんの少し工夫して
君が微笑む為に必要なものを
探す権利が僕にはある
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ウィルスは目に見えないので
僕はほとんどマスクをしない
人の風邪には
移されたくはないのだが
同じように
人の感情は目に見えないので
僕はほとんどマスクをしない
人の感情には
移されたいの思うのだ
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どんな風にして
表現するのかを
ためらうくらいに
僕たちは平等で
どんな風な言葉にして
伝えるのかを
空に託すくらいに
僕たちは特別だ
僕らはまるで
街頭インタビューにでも
答えるかのように
幸せについて話すけど
生と死については
苦笑いしか浮かべない
しかも、その幸せは
その間にしか生じないものとして
数字の様にされてしまった
僕は人と話す時
見つめ合うことに躊躇する
それは
僕たちがあまりにも
一人ぼっちであるのと同時に
僕たちがあまりにも
ひとつであるからだ
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知っているのは
不幸の数と
大まかに見て
ネガティブだ
知っているのは
不満の訳と
大袈裟に言えば
プライドだ
知らないことは
幸せと
知らないことを
知れないことだ
知ってることが真実だとは
誰も決めていないのに
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孤独じゃないことを
僕たちは認めない
手の鳴る方へ
向かう鬼の様に
もう、いいかい?
もう、いいよ!
最初は、そうやって
意気込んでいたのに
誰にも見つからない場所に
隠れてしまった僕たちが
愛しくない訳がない