ホーム > 詩人の部屋 > EASYの部屋 > 新着順表示

EASYの部屋  〜 新着順表示 〜


[1284] それ達
詩人:EASY [投票][編集]

希望という観念が
絶望という観念が

それ達を支配する


私という観念が
あなたという観念が

それ達を支配する


真っ黒な煙を

吸わんとばかりに
それ達は

咳ごんで見せるが

それも、また

吸える空気がないことの
表現にしか、ならない


しかしながら、それ達は

毎日沈んでくれる
夕日のように

美しいものでもある

2018/02/23 (Fri)

[1283] 夢の余韻
詩人:EASY [投票][編集]

夢でよかった

何度そう思っただろうか?


まだ幼かった頃の記憶には
母親の温もりを

誰もがその様に
感じるのではないのだろうか?


夢でよかった

それがたとえ
どんなに悪夢であったとしても

僕たちは安堵した



夢でよかった

そんな風に

夢の中で思うことも
希にある


そんな時でも、僕たちは
夢のことを忘れてしまう


そのことを

何となく曖昧に
誰かに話してみたりする


そんな時、僕たちは

ほんの少し淋しげに
ほんの少し不思議げに
ほんの少し温かく

これも夢だと思いだす


幼かった頃の母親の
温もりの様に





2018/02/23 (Fri)

[1282] ミックスナッツ
詩人:EASY [投票][編集]

感覚の取りかえっこ

僕たちは良い意味で
子供のまま


共感する為なら
大抵のことは惜しまない


僕の見える赤色を
君の見える赤色に

被せてみせる


求めなければ手に入るような
そんな崇高なもの

僕たちはいらない


求めても手に入らないものを
僕たちは求める


求めているのに
最後まで残る

ミックスナッツのアーモンドみたいだ


2018/02/19 (Mon)

[1281] 絶安
詩人:EASY [投票][編集]

宇宙全体に、四方八方に
在りとあらゆる点在に

張り巡らされているものが

最終的には

たったひとつのフィルターに

濾過される



記憶、想像、過去、未來
自分、他者、客観、主観

たったひとつのフィルターに

濾過される




君が空を見上げる為に
必要なものは

空じゃなくて君だ


そして


君が愛される為に
必要なものは

何もない

2018/02/18 (Sun)

[1280] 必要以上
詩人:EASY [投票][編集]

必要以上に流線形
便利さを勝ち誇り

なんでもかんでも軽量化

薄型チップにプログラム
特化セールの想い出だ


世界が終わる訳じゃない
そう言える人が前向きで

終わった世界も悪くない
そう言える人は上向きだ


それが笑顔なら
そういう経験で

それが涙なら
そういう経験で


それが何であれ
そういう価値がある



必要以上に僕たちは

必要以上な僕たちだ




2018/02/17 (Sat)

[1279] 金魚すくい
詩人:EASY [投票][編集]

金魚すくいの紙は
破れやすい

だから楽しいんでしょ?


金を払っても
やる価値はある


金が欲望なら
僕たちは金魚で

楽しみは神の

欲望だ

2018/02/16 (Fri)

[1278] 愛しき騙し
詩人:EASY [投票][編集]

騙される方がましなのは
いい人だから

ではなくて

失うものがないからだ


騙される方がましなのは
涙を誘う

訳ではなくて

退屈よりは、いいからだ


騙される方がましなのは
騙す意欲がないだけで

勝ち誇った貴方さえ

愛しく見えてしまうから



僕たちは、愛しさを
騙すことは、やりづらい

2018/02/16 (Fri)

[1277] 隔離された喫煙所にて
詩人:EASY [投票][編集]

薄暗い喫煙所
ため息と同化した煙

吐き出された音声は


努力は裏切らない


僕たちは突拍子もなく
それを話題にした



誰かはそれに
胸を張り

誰かはそれに
嫌気が差し

誰かはそれを
受け流す


僕は努力に同情し
才能の話しをする


努力しても出来ないこともあるよ

でも

努力しなくても出来ることもある



自分にとって
努力しなくても出来ることは

他人にとっては
努力しても出来ないことさ


自分が自分らしく居る為に
努力なんかする?

僕は喫煙所にて
裸の王様に指を差す


愛想笑いとシンクロした
疲れきったその顔を


まるで鏡にする様に



2018/02/14 (Wed)

[1276] 波と風
詩人:EASY [投票][編集]

砕け散った波と風



僕たちは限界まで
細分化されたなら

なんか変な素粒子だ



感情とか思考とか
感覚とか宇宙とか

神のゲームか映画とか
何だかんだと言われてる


僕たちは間違える
そんな風に言ってみる

僕たちは後悔を
してみたりしたと言ってみる


言ってしまえば僕たちは
そんな風な風潮だ


君が知ってる苦しみは
僕も知ってる苦しみだ

君が知ってる幸せは
僕も知ってる幸せだ



理解なんていうものは、脳の魔法でしかない

言われなくてもそんなこと
僕たちは内密に

了承済みであることだ


苦しいんです!
僕たちは、そう思う


それはそれで悪くない


法律ですら完璧じゃないことを
僕たちは本能的に

本当は知っている




生まれるよりもずっと前
死んだ後よりずっと後

ストップウォッチを握り締め


とても小さな僕たちは
とても大きな僕たちを


何となく知る為に
何となく繰り返し
何となくな挫折から

そんなことを学んでる


砕け散った波と風



僕たちの想像を
遥かに超えていく場所で

僕たちは救われる


たとえ君が
それを否定しても

たとえ僕が
それを否定しても



それは、ただ無差別に
救われるものなのだ


それは

君や僕の為じゃなく
誰や彼やの為じゃなく


言ってしまえと言うならば


全ての為のものであり


言ってしまうまでもなく

君を完全に
許し認めるものである


たとえそれを
君が否定しても





2018/02/11 (Sun)

[1275] 36度2分
詩人:EASY [投票][編集]

目的のない旅、僕は大好きだ

やりたくないことを
やるよりは

やりたいことがない方が
ずっとましだ


戦争をした方が
感動できたりするのは

神様の秘密で


君の子供っぽさが
魅力的に見えるのは

僕の秘密だ


色んな人達がいることに
僕たちは異論なく

色んな熱に溢れている


そんな風にしながら
気づかない内に

命よりも大切なものが
僕たちを包んでいる

2018/02/03 (Sat)
955件中 (401-410) [ << 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 >> ... 96
- 詩人の部屋 -