詩人:EASY | [投票][編集] |
平坦に帯びられた
色あいのない空虚群
半透明に遮られ
二足歩行に馴染めない
当たり前に着飾った
蔓延る世界の装飾は
折り畳まれた平面と
向かい合わせに閉じている
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幸せの服を着る
そして脱ぐ
不幸の服を着る
そして脱ぐ
喜びの服を着る
そして脱ぐ
悲しみの服を着る
そして脱ぐ
服を脱げば僕がいる
不満の服で着飾った
不満のない僕がいる
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鏡で自分を見ることは出来ない
鏡を見たら鏡しか見えない
これはノーベル賞を取らなくても
分かることだ
自分を見ることは出来ない
自分を見ようとしたら
目を閉じるしかない
でも
目を閉じても何も見えない
これは物理学者が
言っていることだ
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悲しみの影は
喜びの陽が
作り出したもの
怒りの影は
優しさの陽が
作り出したもの
君への恋は
僕の足りないものが
作り出したもの
苦しみは
癒される為の
約束みたいなものだ
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許されることに理由はなく
許されないことにだけ
理由がある
許されることに理由があることさえも
許しは許さない
それくらいに
許すことに理由はない
理由はただの
脳の都合だ
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色のない空間に
キャンパスを浮かべる
絵の具さえない
貧しい盲目の画家
彼は不満を言うが
画家であることはやめない
不満がなければ
画家などやっていないのだ
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北の空に浮かぶ
小さな夜の雲
哀しみの意味を忠実に
再現している
満天の夜空を探しながら
蒼く若きし日を想い
何も見つからず
君をみつけた
君に触れても
いいですか?