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くっきりとした幻影に
浮かぶ静かな飛行機は
必要のない黄昏を
夕日と仲良く醸し出す
信号待ちをしてる時
隣で眺めた少年は
必要としてる感情を
夕日と仲良く醸し出す
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全部、思い通りになったら
きっと、切ないから
君が持つ不満は
ぬいぐるみ、みたいなものだ
飴玉に手を伸ばす
子供みたいな無邪気さで君は
はっきりと、言ってしまう
うまく、いかない
うまく、いったらどうするのかなんて
恥ずかしくて、言えないし
うまく、いったら空っぽになるなんて
怖くて、考えたくもないくせに
ため息と深呼吸を区別するのは
僕たちの癖だね
そう
思い通りに
ならなくて良かったんだ
僕が君の話しを
いつまでも聞いてられるのも
君がずっと話し続けられるのも
何ひとつ思い通りに
いかないことが
くれた飴玉みたいなものさ
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降りそうで降らない雨は
優しさと切なさの
心地よい距離感だ
僕たちの距離感も
微妙なものにさせている
君に差し出した傘が
君の為に差し出した傘なのか?
僕の為に差し出した傘なのか?
晴れそうで晴れない空みたいに
それは、はっきりとしない
晴れは愛過ぎて
雨は恋過ぎる
降りそうで降らない雨
その微妙な距離感で
僕らは微笑みのように
優しくすれ違ってる
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僕たちはその為に
すれ違ってみたりする
君が本気で笑う時
僕は巧く自重する
君が本気で泣く時に
僕は華麗に思考する
僕は夜空を抱き締めて
すれ違ってみたりする
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不協和音が耳障りなので
耳鼻科に行ってみた
耳の検査をされたので
ボタンを押してみた
問題ないですね、と言われたので
そうですか、と言ってみた
僕は言葉よりも
耳を疑った
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コツコツと積み上げたものが
一瞬にして崩れたら
それは
笑うチャンスだ
空を飛ぶことは
むしろ鳥よりは
馬鹿に近い
分かりやすく言えば
何か、取り返しのつかないことを
したとして、みるのなら
僕と君が笑うのは
それが
最大の見せ場だ