詩人:EASY | [投票][編集] |
毎日が毎日の様に
繰り返し過ぎていく
予定通りだ
仕事は会社の為に!
人生は自分の為に!
便宜上
そういうことにしておく
じゃないと
何も出来ない
便宜上
そういうことにしておく為に
最も優れた手段は
この世界に
生まれて生きていることだ
つまり
僕は便宜上
僕を演じてみせる
そういうことにしておかないと
何も出来ない
僕は便宜上不快になり
便宜上快楽に溺れ
便宜的な神を例えにしながら
便宜的に争う
でも
時々冷めながら
そんなに
怒らなくても?
泣かなくても?
はしゃがなくても?
なんて思ったりもする
でも
僕も気がつけば
同じ様に踊っては
熱くなり
涙を流し
何か大切なものを背負いながら
命よりも大切な何かを誰かに
伝えようとしている
その
便宜上そういうことにしておく為に
最も優れた手段は
まるで
完璧な配役を完璧なストーリーで
完璧な監督が描く映画の様でもあるが
「所詮映画だろ?」
なんて、悟った様に言うことが
何を何処にどの様にして
突き付けていることなのかは
誰にも分からない以上に
誰にも分からない
これは
開くべきであり
開くべきでない
どっち付かずの
禁断の扉であると同時に
これ以上ないくらいに
どうでもいいことでもある
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空を飛ぶ鳥が僕を魅了した
時には夕日を横切って
時には暗闇をコウモリの様に
夜の中をUFOの様に
飛んでいる
この世界に奇跡を願うのなら
UFOであることが
僕の気持ちを落ち着かせるし
コウモリであったとしたら
ノスタルジックな気持ちにさせてくれる
空を飛ぶ鳥に
僕がどんなに気持ちを寄せたとしても
それは鳥には届かない
それは
届くべきではないんだ
その美しさを保つための秘訣は
まるで恋心を保つための
条件であるかの様だ
夕日を横切って行く
鳥の美しさは
夕日を横切っている
その瞬間にこそ
味わうべき唯一の
儚さと美しさを
見せてくれるものだと思う
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10分後に
どんな風にどんな景色や音が
自分自身にやって来るのか?
本当は誰も分からない
予測は出来ても
実際には
誰も分からない
同じ様に10分後に
どんな思考や感情が
やって来るのか分からない
もちろん
予測は出来る
でも、実際には分からない
それは
景色や音と変わらない
思考ですら
それは
予測不能なものなんだ
だから肝に銘じてしまえばいい
思考は天気とおんなじだ
雨が降ったり晴れたりして
巻き込まれてうんざりしても
雨には誰も逆らえない
でも
雨が降れば
作物は育つし
悪いことばかりじゃない
水溜まりで遊ぶ子供の気持ちも
君は知っているはずだ
雨は降るべき時に
降るべき意味を持って
そこに
降り注いでいるんだ
それは道理からいって
君を傷つけるものではない
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死ぬ気になれば何でも出来る?
じゃあ
死ぬ気はないし何もしないってのはどうかな?
悪くないし
それもありじゃないかな?
いつかみんな死ぬし
避けられない事を避けようとすることの方が
大変だ
でも
何でもしようとすることも大変でしょ?
したいならすればいいけど
する気がないならすることはない
自由っていうのはそういうことだよ
死ぬ気になっても
何もしたくなければ
何もしないことだ
だって
何もしなくても
人はいつかみんな死ぬんだから
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同じ速度で動いたら
それは止まって見える
じゃあ
僕らが歳を取り老いることや
古くなった物を認識出来るのは
僕らが不動の存在である
証明になるのではないか?
僕たちは皆、動いてない
絶え間なく動いているのは
変化するものだけ
そうだとしたら
僕も君も
ずっとここにいる
何となくこれは
切なくもあり
深遠で
少し恐いけれど
アインシュタインが
計算で導き出された結果に納得出来ないという感情を
理解するにはもってこいだ
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それは
何処か未来にあるものじゃなくて
決めつけられたものでもない
つまり
やりたいようにやって
思いたいことを思えばいい
それこそが
運命なのだから
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これ以上ないほどに惨めで
どうしようもないほどに見失い
救いようもないほどに地に堕ちて
空を見る
僕たちは
こんなにもちっぽけで
こんなにも無力なのに
それでも
這いつくばって生きている
生きる意味がなくて
本当に良かった
僕たちは密かに
それに救われる
風が吹いて
空を見る
ほら
こんなにも溢れてる
風が吹いて音がして
空を流れる雲を見る
ただ意味もなく
こんなにも溢れてる
それと同じように
僕の最後のエゴが溢れて
君に願うんだ
空を見て
笑ってよって
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今日は風が
とても強く吹いている
ほんの少しの
きっかけさえあれば
しなかったであろう洗濯物が
暗い部屋の窓を叩くのだ
その音はあらゆる感情の
懐かしさを含んでいて
纏まりのない酷い一日に
とても奇妙な安堵を与えている
風が吹けば吹くほどに
愛する二人は愛を確かめ
雲ひとつない晴れ渡った空の下
公園で遊ぶ子供たちの紙飛行機は
奇跡の様に遠くまで
何処までも飛んでいく
その上に輝く夕日は
入道雲をオレンジに照らし
夏の終わりを印象付けて
切なさと幸せとマンネリと
喜びと苦しみを風にして
今日、僕の部屋の窓を叩いてる
ほんの少しのきっかけさえあれば
僕は洗濯をしない
にもかかわらず
また今日も洗濯をした
ほんの少しのきっかけがないまま
今日も僕は洗濯をした
そして僕の部屋の窓を
その洗濯物が
今日も叩いている
紙飛行機を奇跡の様に遠くまで
飛ばす風で
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100万年生きたとしても
終わってしまえば
それは一瞬だ
まさか
100万年の記憶を振り返るのに
100万年かかるだなんて
誰が思うだろうか?
寝ている間の夢さえも
おぼろ気な僕たちが
人工知能は今や
人間を凌駕する
あとは感情さえ身につければ
ターミネーターの実現さえ
あり得るのだ
それならば
感情をも含めたそれを
プログラムとするならば
僕たち人間さえも
人工知能と捉える事が可能ではないのだろうか?
しかし、そんな事は
幾分、前から唱えられていたことだ
僕たち自身が
機械的であることを
それは
脳の高度な情報処理であることを
僕たちは暗示されているのだ
いわゆるマトリックス的な
イリュージョンの事である
しかし
こうも言える
そんなこと知ったことか
僕はこんなにドキドキして
君に恋をした
この高鳴りをどうする事が出来る?
僕は君に恋をした
それが答えだ
それは最も正当な答えであり
同時に最も機械的な答えでもある
で、あるならば
「答え」とは、一体何なのだろうか?
僕たちは
何度でも問えるのと同時に
何度でも答えを提示できるのだ
たとえば
今日は雨が降るのだろうか?
天気予報では雨は大方降ると言っている
そして
それは外れてはいけない
あるいは
外れても仕方ない
外れることもある
はたまた
外れた方がいい
外れるべきだ
外れるに越したことはない
どうでもいい
色々と
思えるのだ
お天気お姉さんに
恋をすることも
充分にあるだろうし
その恋心に比べたら
天気なんかどうでもいいとも思えるだろう
だが実際に雨が降ったられば
僕たちは機械的に不快になり
本当には
どうでもいい濡れ具合を避け
本当にはどうでもいい出費を気にしながら
コンビニでビニール傘を買い
その雨を避けながら
また恋をするのだ