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EASYの部屋  〜 新着順表示 〜


[1230] 許し
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許されることに理由はなく

許されないことにだけ
理由がある


許されることに理由があることさえも
許しは許さない


それくらいに
許すことに理由はない


理由はただの
脳の都合だ

2017/12/26 (Tue)

[1229] 画家
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色のない空間に
キャンパスを浮かべる

絵の具さえない
貧しい盲目の画家

彼は不満を言うが
画家であることはやめない


不満がなければ
画家などやっていないのだ


2017/12/26 (Tue)

[1228] 羽のない虫
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純粋に浮かぶ
枯れ葉の上に

羽のない虫がいる

枯れ葉は
世界の如く振る舞い

その広さを虫に誇る


純粋は澄み渡り
幾千もの葉が浮かぶ

2017/12/26 (Tue)

[1227] 冬の雲
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北の空に浮かぶ
小さな夜の雲

哀しみの意味を忠実に
再現している


満天の夜空を探しながら
蒼く若きし日を想い


何も見つからず
君をみつけた


君に触れても

いいですか?


2017/12/26 (Tue)

[1226] 疑問符の丸び
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特別なことは何も起こらない

これは、ある種の
現実味を帯びている


退屈は凌がられることを
義務づけられ

疲れは癒されることを
望まられ

孤独は固く塗り潰される


それは本当に
本当なのか?



疑問符達は疑問符らしく
それ相応の振る舞いで

丸びを帯びた形をしてる



2017/12/24 (Sun)

[1225] モーション
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眩し過ぎる日射しに照らされて
意識は、焦点を失う

喧騒は、耳をすり抜けて
僕を介さずエコーする


人の言葉は、意味を持たず
芳香だけを漂わせ

その動きは、コマ送りなほど
瞬間を感じさせる


見慣れたはずの風景も
意識とのシンクロを失い

その一瞬にしか出会わないことを
明らかにしている







2017/12/24 (Sun)

[1224] 無言
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僕たちは

ほんの少し悲しげに
ほんの一瞬、目を合わせ

もう

全部、分かっていた


急に降りだした雨を理由に

僕たちは、この小さな屋根で
雨宿りをしている


胸から下はびしょ濡れになるほどの
小さな屋根と強い雨


僕たちは

ほんの少し楽しげに
ほんの一瞬、目を合わせ

もう

全部、分かっていた


言葉にしても聞き取れないほどの
どしゃ降りの雨に

感謝しながら


2017/12/23 (Sat)

[1223] ないものの愛
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僕は

僕にないものを
君に求め


君は

君にないものを
僕に求め


その

求めるものが同じなら

美しすぎる






2017/12/23 (Sat)

[1222] 所存
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欲があるくらいなら
要らないものを手放すべきだ


これは

最も単純でありながら

最も複雑なものでもある


人間の所存だ

2017/12/22 (Fri)

[1221] 愛の呼びかた
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思考に彩られた制約を駆使して
それは行われる



明日との距離感は
とても精密なもので

それはいつの日も

今日という日の
次の日である


瞬く間もなく繰り広げられる
演劇の最中に

注意深く見つめるものが

愛であったらどんなにも
救われるものであろうか?


これは
苦しみの正体ではなく

苦しみの在り方なのだろう


言葉ほど曖昧なものはなく

それが愛と呼ばれることも
なくはないのだ

2017/12/22 (Fri)
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