詩人:EASY | [投票][編集] |
雨が降るように
欲望があり
風が吹くように
感情があり
太陽が照らすように
意志があり
始まりがあるように
終わりがある
僕たちは
全てを捨てて
全てに身を委ねるべきだよね?
疲れはてた人々が
今日もまた
疑問符を投げている
月はずっと表側を
地球に向けて回ってるんだ
裏側は穴だらけで
美しくないから
見せたくないのかも知れない
でも
物理学的には
無理は強いられない事になっているから
それはそれで
自然なこと何だろう
じゃあ
穴だらけは美しくないと
僕が思うことは不自然なのだろうか?
僕たちは苦しくなるほどに
こんな疑問符を投げつける
雨が降るように
欲望があり
風が吹くように
感情があり
太陽が照らすように
意志があり
終わりがあるように
始まりがある
僕たちは何も
捨てられず
何にも委ねられずとも
それにさえ
全てを委ねてしまうんだ
愛することも憎しみも
喜ぶことも悲しみも
生きることも死ぬことも
知らないことも知ることも
風に流れて千切れてく
雲みたいなものだから
さぁ、また同じ失敗を繰り返そう
成功でもいい
我慢してもいいし
食べてもいい
何だって構わない
運が良くても悪くても
欲があろうがなかろうが
それさえも
委ねることができるのさ
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ここに来て
ようやくこんな事を思うのだ
いいことも
悪いことも
起きたことはなく
ただ単にそれは
起きただけの出来事で
それを
どう思うのかが
僕たちに許された
唯一の道なのだと
いや
許されたというのは
誤解を生むかも知れない
言い方を変えれば
全ては
ただの思い込みに過ぎないのだから
いいように捉える?
そうじゃない
ただ深く
笑えただけだ
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神に意思はない
僕たちに意思があるだけだ
今、ここにあるものが
そのすべてであり
在るがままに完璧だ
神は在るがまましか創らない
つまり
完璧しか創らない
こんな悲劇が完璧?
その悲劇は
君が作ったストーリーだ
その喜劇さえ
君が作ったストーリー
空っぽな訳じゃないさ
すべてが詰まっているのさ
踊りは好き?
歌は好き?
深刻なものなど
ひとつもない
今はただ
君の作ったストーリーに
酔いしれる時なんだ
ただ
気付きながら
意識の一番後ろで
いつも気付いていながら
この踊りを
この歌を
その自分を
演じていればいい
ストーリーはいつかは
終わるのだから
それは
一つの本を読み終えて
日常に戻るかの様に
夢を見て
その名残を残したまま
迎える朝の様に
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僕の前を
沢山の人達が通りすぎ
様々な出来事が通りすぎ
各々の感情が通りすぎ
複雑な思考が通りすぎ
まるで
空を流れる雲の様に
形を変えて流れては
通りすぎて行く
そしていつの日か
僕自身さえも
僕の前から
通りすぎて行くのだろう
あの雲の様に
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全てはそのように出来ているのだ
その怒りも
その悲しみも
その喜びも
その出来事も
それらは全て
その様なものなのだ
だからといって
虚しく感じる必要さえないのだ
運命だとしても
運命ですらないのだ
自由とは計り知れない
情熱があるなら
それにすら従い
その様に振る舞うのだ
ただ一つだけ
たった一つだけ
自由とは反するかも知れないが信じて欲しい事がある
心配だけはしないで欲しい
最終的に
貴方は救われる
そこには貴方さえいないのだから
言うでもなく
全ては一つなのだから
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全てはサプライズだ
楽しさも
喜びも
切なさも
悲しみも
苦しみも
幸せも
惨めさも
全てはサプライズだ
必要な時に必要な物が
やって来る
意識の向こう側に
僕たちは居るんだ
心配は要らない
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変えられないのは
その結果であり
変えられるのは
その捉え方だ
つまり
世界を変える為に必要なものは
国家予算ほどの金でもなく
国を動かせるほどの権力でもなく
人生、全てを捧げるほどの修行でもない
ほんの少しの
気づきだけだ
もっと言ってしまえば
世界では未だかつて
何も起きたことがないのだ
捉えることで
それが起き
捉え方で
それを決め
僕たちが踊る
この躍りは
なんて深遠で
なんて力に溢れ
美しいことか
この様を表現できる言葉を
僕たちは持っていない
だって世界では
本当は何も
起こっていないのだから
神は踊る為に
僕たちを必要とした
何も起きていないことを知る神は
僕たちを通して
その躍りを堪能してる
僕たちは皆
神の経験であり
神の踊りである
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人生は
いいことばかりじゃない
むしろ
悪いことの方が多い
だなんて
いかにも詩的で教訓じみた
ありがちな世界の中で
花はとても綺麗に咲いた
人生は成功ばかりじゃない
むしろ失敗の方が多い
だなんて
いかにもあるべき姿を説いた
正しき世界の中で
夜空は綺麗に輝いた
努力は成功の為に
花を咲かすことはない
運命は明日の為に
今日という日のメロディーを
奏でさせることはない
僕たちは自由だ
それはいつも僕たちに
委ねられた
たったひとつの特権だ
何が良くて悪いのか?
そんなこと
生まれた時から
みんな知っている
それは価値観ではなく
価値そのもので
僕たちは価値観ではなく
価値そのものだ
僕たちの奏でるメロディーに
僕たちは酔いしれる
奏で方と酔いしれ方に
失敗なんてありはしない
笑い方と泣き方に
良いも悪いもありはしない
花の咲き方に
二者択一などあり得ない
それは芳香というメロディーを
それぞれのメロディーを
ただ美しく
奏で続けているだけだ
今日もまた
花はとても綺麗に咲いた
生まれた時から知ってることを
忘れてしまわない様に
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どうにもならないことは
とても大切なことだ
その時初めて
僕たちの価値は試される
祈りが美しいのは
その為で
効率を上げるための会議が
美しくないのはその為だ
案は尽くされた方がいい
怒りは
ぶつける場所がない方がいい
責任の所在に
光りは存在しない
それは僕たちが
生まれて来た意味とおんなじだ
僕たちは無責任に
今日も飛び跳ねる
君は無邪気に
僕と笑うんだ
解決策なんて
みつけなくていい
ノーベル賞を取らなくても
僕たちは笑えるし
泣けるし
愛することもできる
プロじゃなくても歌えるし
たとえ無駄だとしても
楽しめる
いや
そうじゃない
楽しめたなら
それは無駄じゃないし
辛いとしても
それも無駄じゃない
だってさ
この永遠の中で
何を無駄に出来る?
この小さな世界では
どうにかなることに価値を見いだそうとするけれど
どうにかなっでどうなるの?
本当の世界は
もっとずっと大きな世界だ
どうにもならないことは
とても大切なことだ
その世界の入り口を
僕たちに垣間見せてくれる
またとない機会だからだ
僕たちはその為に
始まりから今日もまた
祈ることをやめてない
それは願いではなく
祈りであり
神ではなく
すべてなんだ