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EASYの部屋  〜 新着順表示 〜


[1104] 遅刻の正当化
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野球でさ

気持ちで打った決勝打ってあるじゃん


サッカーでさ

最後は気持ちの勝負って言うじゃん


幽体離脱ってさ多分気持ちじゃねぇ


ほら、仙人とかってさ
もう形にこだわらないじゃん
もう霊的な訳じゃん

多分もう気持ちだけみたいな感じ


だからさぁ

俺もね、気持ちだけは行ってたんだよ


これ逆に大事でしょ


最後に重要なのは気持ちじゃん



ラモスもそう言ってるし




時間なんか
あんま気にしちゃダメじゃん

やっぱ永遠とかのが魅力的だし

きっと永遠が真実でしょ

永遠の愛とか
永遠に続く霊的な存在とか

多分そんなんじゃん


むしろ胸張っちゃっても良いぐらいじゃない?


まぁいいや
取り合えずごめん



でも時計をあまり気にしない南国の人とかって

ある意味寛大な素晴らしい人達だよね?




まぁだから
要はごめんと言う事で



将来仙人目指します

2011/03/01 (Tue)

[1103] バス
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僕はバスに乗った


目的地を運転手に聞きいた

そこには行かないと
言われたが


僕はそのバスに乗った



運転手が冷たく見えたのは

僕の心のせいかも知れない


運転手の小さなマイクが
タバコに見えて

僕はギョッとした



世の中はこんなにも
投げやりなものかと

僕はハッとした




行き先の違うバスに
僕は乗った



それはあたかも

僕の人生の様であるからだ



僕は目的地を
運転手に告げて


そこに行かないバスに
僕は乗ったのだ



外は雨が降っていて

僕の心にマッチしていたからだ

馬鹿げてはいるが
僕はそのバスに乗った


人生は目的じゃなくて
情景かも知れないと


とても思えたからだ

2011/02/28 (Mon)

[1102] 雲の形
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世界は
どんな形をしてて

どんな味がするのだろう




もし世界が
不平等だとしても

僕にはあまり関係ない

僕が世界を
平等に見るからだ


もし世界が
不自由だとしても

僕にはあまり関係ない

僕は世界を
自由に見るからだ




世界は
どんな形をしてて

どんな味がするのだろう




とても大きなこの空に
僕はそれを問いかけた


それを映した心の中に
僕はそれを投げかけた




僕が映したこの雲が
言葉に出来ない感情を

形にしてる雲だから


ただ綺麗なだけじゃない
美しすぎる雲だから



それより大きな心の中に

僕はそれを投げかけた

2011/02/27 (Sun)

[1101] 昼下がり
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僕は今
昼下がりの外に居る


何が下がっているのかよく分からないが

とにかくこれは
一般的な昼下がりなのだ


昼下がりというのは
うんちくではなく雰囲気なのだ




僕は
昼下がりの道に居るのだ



一人のサラリーマン風の男が歩いている

サラリーマンと言うよりはプロレスラーの様な男だ

ガタイは良いし
顔つきもプロレスラーらしく覇気がある

もしかしたらプロレスラーかも知れないくらいだ



ふと僕は思った

僕は一体
彼の何を見て

彼の何を判断しているのだろうか?

僕は
少し訳が分からなくなった

プロレスラーとサラリーマンの境界線を
曖昧にする男と僕との距離は


少しづつ離れて行くのだが

僕の想像力だけは
その男に近づいているのだ

その曖昧な想像力だけで
この世界は造られているかも知れない


そんな事を
気づかせてくれたりするのが

昼下がりというやつなのだ


僕は空を見て
そう納得した



掴み所のない雲は
実際にも掴めず

それは理に叶っていたからだ

2011/02/17 (Thu)

[1100] 笑う哲学者
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考える事が全ての苦しみの始まりだと考えた彼は

いかに考えないかを考えたのだ

そして

彼はある時
その事実に笑ったのである

これじゃまるで
忘れたい事が思い出せないという

コントと同じじゃないかと

彼は笑ったのだ


彼は長い間
眉間にシワを寄せていたが

彼は今
笑っているのだ


あまり考えずに
笑っているのだ

2011/02/15 (Tue)

[1099] 晴れの日
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世の中が便利になると
想い出が作りにくくなる

教授は
力強くそう言った


何を根拠のない事を言っているのだろうと

僕は思ったが

よく考えると
何だか妙に説得力があり

僕は
それに耳を傾けた




不景気は愚痴を言う為に必要であり
経済とはあまり関係ない

そして

愚痴を言わなければコミュニケーションが取りにくい現代人が発明したものが
便利なものである

教授はこの数式を黒板に書き
ブラックホールの秘密に迫ろうとしているのだ


僕は

この訳の分からない教授の理論に
訳の分からない心地よさを感じていた



教授は続けた



道路はロードである

あるまじき姿のアルマジロである

教授は得意気に言い放ったが

会場は静まり返っていた

少し後に
乾いた小枝が折れた様な

小さなラップ音が
会場に鳴り響いた



その音にビクッとしたのは


見たところ

教授と僕だけだった



講義の後

昼食をベンチの上で
一人食べている教授を目撃した



手作りと思われる
大きなサンドイッチを

教授は食べていた


教授は独身である

きっとサンドイッチは
自分で作ったのだろう



外はとても晴れていて
春を覗かせていた


今日が晴れで良かったと
僕は心の底から思った

これほどまでに
そう思ったのは

小学校の遠足以来かも知れなかった





僕は

訳の分からない愛しさを身にまといながら


人間の愛し方を
またひとつ知ったのだ

2011/02/14 (Mon)

[1098] 水色の空の下
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水に水色を薄めた様な
空が見える


何処か淋しげで
懐かしい

そんな空だ





すべての感情が
入り乱れて枯れた後の

残骸の様な空だ




もう

これ以上
失うものも無ければ

もう

これ以上
得るものも無い


そんな気持ちを絵にした画家が

描きそうな空だ





明日よりも
昨日に想いを寄せながら


微笑みたくなる空だ




儚さと切なさと
心地よさと水色を


足して割った様な空だ



すぐそこでは


頭のいいカラスが
鳴いている

僕の頭よりも心に
何かを響かせて

頭のいいカラスが
鳴いている






水に水色を薄めた様な
そんな空の下


誰にも
説明できない笑みを浮かべ


僕は微笑んだ



そして


空が広いから
生きている



そんな言葉を
僕は読み上げる様にして

声にした




水に水色を薄めた様な

そんな空の下で

2011/02/05 (Sat)

[1097] 寒い冬
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冬の草達は枯れている

この背の高い草達は
この先
どうなってしまうのだろうか?




今僕は
川にいるのだ



川の水面では
鴨が魚を探していて

僕から少し離れた場所では
おじいさんが二人
川を見ながら話しをしてる

笑顔で頷くその表情には

寒い冬を暖める為に
本当に必要なものを

現代社会に教えているように

僕には見えた




僕の後ろでは
おばさんが犬を散歩していて

いつまでもじゃれあいながら
その場所を離れない


きっと

大切なものは時間ではなく
時間を忘れる事なのだ


僕は
その事を確かめるようにして

自分に言い聞かせた






鴨達の周りには
ゴミが散乱していたが

それは

鴨達にはどうでもいい事で

むしろ

僕をどうにかさせてしまいそうな事に思えた


鴨はこの場所を
好きそうに見えたからだ

そして僕はそんな鴨が
嫌いよりは好きだからだ


これは
愛よりは恋だろう


適当に
そういう事にしておいた



この背の高い
枯れた草達は

どうなってしまうのだろうか?


これは心配ではなく
好奇心みたいだ



僕の未来と同じものだと

自分に言い聞かせて


ひとつの仕事を終えた様に

僕は川を後にした

2011/02/02 (Wed)

[1096] 名もなきそれ
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僕は大切なものを
いつも握りしめている


それは
僕が人生の中で

涙を流す理由の様なもので


僕が人生の中で

笑った理由のようなものだ



僕の胸には
いつもそれが秘められている


それは
僕が人生の中で

誰かに恋をした理由のようなもので

僕が人生の中で

感謝した理由のようなものだ



僕は大切なものの熱で
温度を保てている


それは
僕が人生の中で

眺めた満天の星空となって

僕の人生の中で

地平線に沈む夕日となった




僕は大切なものを
いつも握りしめている


それが何なのか?
僕は名前にはできない


確かなことは

この花の美しさがそれを

見せてくれてることだけだ

2011/04/14 (Thu)

[1095] 呼び方
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それは

とても価値のあるものだった



それを
ある者は赤と呼び


またある者は
それを青と呼んだ


またある者は
それを緑と呼び


またある者は
それを黄と呼んだ




それは
赤である

それは
青である

いや、それは
緑である

いや、違う
黄である



それは
なんと呼ぶものか

彼らは議論をした

議論で解決しないとみるや

彼らは争った

彼らは憎み合い

そして彼らは
バラバラになった



しかし

彼らにとって
その価値のあるものとは

同じものであった



ただ呼び方だけが
違うだけであったのだ



しかし

彼らは争った

彼らは憎み合った

彼らはバラバラになった



同じものを眺め



ただ呼び方が
違うというだけの理由で


彼らは争ったのだ



それは
とてもつまらない事だと


神は笑ったのだ




その笑いを見た者だけが

呼び方は何でもいい
それに価値があるのだからと

神と共に笑ったのだ



呼び方はあなたに任せる

だが

それに
価値があるという事を

どうか私と共有しようではないかと

笑顔で笑ったのである



そんな事で

あなたとすれ違う事ほど
馬鹿らしい事はないと

笑顔で笑ったのである





その価値があるものとは
何なのかと言えば

それはとても単純なものであり


それはただ

神というものなのだ

2011/01/23 (Sun)
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