詩人:EASY | [投票][編集] |
何かを作れば
その何かを超える何かを作ろうとするが
その何かは
その何かを永久に超える事が出来ない
何故なら
その何かを超える
その何かを
また超えるその何かを
作ろうと人はするからだ
何かを作ろうとしても
何もないというものを
超える事は永久に出来ない
何故なら
何もない所に
何かを創ろうとしても
何もないという枠組みの中に
全ては包括されてしまうから
何もないという完全なものを
創る事は出来ないからだ
全ての創造主は
神ではなくあなた自身だ
その仕組みを
神と呼ぶことがあるのなら
あなたはそう
いわゆる
神というものなのだ
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おじいちゃんが
死んじゃったから
悲しいんだ
大丈夫だよ
本当は
誰も死んだりなんかしないんだ
おじいちゃんは
星になったんだ
みんな死ぬんじゃなくて
みんな星になるんだ
生まれて来る前は
みんな星だった
そしてまた
星に戻るだけなんだ
だから
おじいちゃんは
死んだんじゃないんだ
また星に
戻っていっだけなんだ
でもね
その悲しみまで
捨ててしまうことはしなくていいよ
泣きたければ泣きたいだけ
泣けばいいんだ
その悲しみが
この星空をもっと
美しくしてくれるから
愛しさや切なさが
夜空を綺麗に見せるんだ
僕たちはその為に
人から星になったのさ
綺麗な星を見る為に
星から人になったんだ
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これは僕の名前です
これは僕の右手です
これは僕の持ってる物で
これは僕の家族です
これは僕の脳ミソで
これが僕の思考です
これは僕の左手で
これが僕の頭です
これが僕の肉体で
これが僕の心です
これが僕の精神で
これが僕の感情です
つまり全部
これらは僕じゃありません
僕自身じゃありません
僕の何かです
つまり僕は何者なのか?
僕にはよくわかりません
それを説明しようとすると
こうする事しか出来ません
僕が何者なのか?
聞かれた場合に言うのです
これが僕の名前です
これが僕の左手で
これが僕の脳ミソです
これは僕の頭で
これが僕の思考です
これが僕の考えで
それが僕の所存です
しかし肝心な僕は
一体何処にいるのでしょう?
僕の何かであるだけで
それは僕じゃないのです
これは僕の足と手で
これは僕のお腹と背中
これが僕の頭と顔で
それが僕の体です
それが僕の考えですが
けして僕じゃないのです
これですか?
これは僕の
思考です
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宝くじが当たった彼に
人々は言った
とても幸運だな
彼は言った
分からない
その金を盗まれた彼に
人々は言った
とても不幸だな
彼は言った
分からない
そして彼は
人々に聞いた
僕はどうかな?
人々は言った
分からない
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ねぇ
なんで人は
いつか死ぬのに生きてるの?
それはねぇ
いつか死ぬのに生きてる事が
とても愛しいからだよ
切ないとか
儚いとかっていうのは
愛しいっていうことなんだ
もし
みんなが不老不死だったら
それはただ
みんなが死なないっていう
単純な話しではないんだ
もしそうなったら
僕たちは笑顔を忘れ
涙を忘れ
愛しささえ忘れてしまい
明日枯れてしまう花の
美しさを映す目を
失ってしまうんだ
じゃあ
この綺麗な花は
明日枯れてしまうの?
本当にそれが綺麗に見えるなら
その花は
明日枯れてしまうだろう
でもね
悲しむ必要はないんだ
一番大切なことは
その花の美しさをたった今しっかりと
その胸に
焼きつけることなんだ
ちょうどそうそれは
君の涙と同じようなもので
それと同じくらい
美しいものなんだ
それくらい僕たちは
儚くて美しい
尊い
存在なんだ
君も僕もこの空も
同じ輝きを
放っている事を
いつの日も
忘れてはいけないよ
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夢という
筋書きの分からないドラマを
僕は演じている
そう
本当の僕は
控え室に居るのだ
控え室では
僕はこんな事を思ったりする
さっきは演技にのめり込めた
本当に笑ったし
本当に涙が出たし
本当に愛する事ができた
そう
それこそが
僕の本当の目的だからだ
僕は役者なのだ
僕の役の設定は
僕であるのだ
そうつまり
僕は役の中で
大変な人生を送ってはいるのだが
それは
僕という役であり
がんじからめになる様な
逃れ様のない現実ではないのだ
筋書きが分からないので
今後、宝くじでもあたり
億万長者になるかも知れないが
それもまた
僕の何かを
劇的に変える様な出来事ではないのだ
僕という役の
ドラマの設定に過ぎないのである
そんな事よりも
本当に笑ったり
本当に泣いたりする事の方が
よっぽど意味があるのだ
だがしかし
本当に泣いたり
本当に笑ったりしている僕を
眺めているのが
本当の僕なのだ
その僕は役ではない
それは観賞者なのだ
本当の僕は
観賞者なのだ
それを
行うものではないのだ
業は全てを
観賞する事で
重い荷物の様に
下ろされるのだ
そう
本当に笑ったり
本当に泣いたりするのが
本当の僕ではないのだが
そでれもそれは
本当に泣いたり
本当に笑ったり
している事なのだ
それは
スクリーンに映し出された映画にも例えられる
僕は
その映画の主演を演じる者なのだが
本当の僕は
その映画の鑑賞者なのだ
出来れば
良い映画を観たいものだ
良い映画を見た後なら
世界の景色が違って見えるかも知れないからだ
そんな経験なら
誰にだってあるはずだ
しかしそれは
夢の中での話しだ
僕が今、語っているのは
夢の話しではない
僕の役が僕ではない
演じていない側の
僕達の話しである
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僕は何もしていない
あの雲が
流れてくのを
ただ眺めているだけだ
僕は何もしていない
この鼓動が
打たれた時に
合わせて呼吸をするだけだ
僕は何もしていない
あなたに出逢い
恋する風に
心地よく吹かれただけだ
僕は何もしていない
生まれたままに
感じるままに
いつか何処かで死ぬだけだ
僕は何もしていない
光り輝く
星達が
綺麗に見えているだけだ
僕は何もしていない
もし
してるというのなら
僕はきっと僕じゃない
僕はすべてと繋がった
僕という全体だ
全体という僕は
それをやっている
あの雲を
風に吹かせて流してる
そして
僕と言われる小さな僕が
それをただ眺めてる
小さな僕は
大きな僕から
大きな知恵を授かった