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僕は大切なものを
いつも握りしめている
それは
僕が人生の中で
涙を流す理由の様なもので
僕が人生の中で
笑った理由のようなものだ
僕の胸には
いつもそれが秘められている
それは
僕が人生の中で
誰かに恋をした理由のようなもので
僕が人生の中で
感謝した理由のようなものだ
僕は大切なものの熱で
温度を保てている
それは
僕が人生の中で
眺めた満天の星空となって
僕の人生の中で
地平線に沈む夕日となった
僕は大切なものを
いつも握りしめている
それが何なのか?
僕は名前にはできない
確かなことは
この花の美しさがそれを
見せてくれてることだけだ
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それは
とても価値のあるものだった
それを
ある者は赤と呼び
またある者は
それを青と呼んだ
またある者は
それを緑と呼び
またある者は
それを黄と呼んだ
それは
赤である
それは
青である
いや、それは
緑である
いや、違う
黄である
それは
なんと呼ぶものか
彼らは議論をした
議論で解決しないとみるや
彼らは争った
彼らは憎み合い
そして彼らは
バラバラになった
しかし
彼らにとって
その価値のあるものとは
同じものであった
ただ呼び方だけが
違うだけであったのだ
しかし
彼らは争った
彼らは憎み合った
彼らはバラバラになった
同じものを眺め
ただ呼び方が
違うというだけの理由で
彼らは争ったのだ
それは
とてもつまらない事だと
神は笑ったのだ
その笑いを見た者だけが
呼び方は何でもいい
それに価値があるのだからと
神と共に笑ったのだ
呼び方はあなたに任せる
だが
それに
価値があるという事を
どうか私と共有しようではないかと
笑顔で笑ったのである
そんな事で
あなたとすれ違う事ほど
馬鹿らしい事はないと
笑顔で笑ったのである
その価値があるものとは
何なのかと言えば
それはとても単純なものであり
それはただ
神というものなのだ
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何か平べったいものがほしいと思う
さもなければ膨らんだものがいいと
彼は
無邪気に言ったのだ
彼の手には棒の様なものが握られたいたが
その棒の様なものは
後になってニュースなどで
棒の様なもので
殴られた痕がある為
殺人の可能性で捜査をしていると言われそうな種類のものではなく
うまい方の棒の様なものである
鬼に金棒と俺にうまい棒があるのなら
うまい棒の側である
つまり我々にとって
棒の様なものとは
武器ではなく
食べ物であり
いわばスナック菓子であり
10円だからと言って食べ過ぎてしまえば
口内炎の様なものができてしまうものである
それは何かって?
だから
棒の様なものである
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もしこの世界に
素晴らしい事があるのなら
それは切なさだ
心の中でしか祈れない
そんな種類のものさ
僕の物語に
君が居たように
君の物語に
僕が居たことだ
僕らはもう出会わない
それは遠くに離れ過ぎた
その方がこの星は
とても綺麗に見えるから
僕たちはお互いに
それでよかったことを
知ってるんだ
君が幸せでいてくれたらと
僕が思うほどに
僕の幸せを
君は願ってくれる様な
もう
君と僕は出会うことがない
この空の美しさを守る為
僕たちはそうした
儚い花の美しさを
語り継いで行く為に
僕たちはそうしたんだ
僕と君は
新しい世界の中で
ずっと歩いていく
ふとした時の
遠い景色に想いを寄せて
僕らはみんな生きていく
とても大切な何かを持って
僕らはみんな生きていく
儚くて切なくて
愛しすぎるそれを
沢山手に抱え
僕らはみんな旅をする
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最新鋭の精密機械で印刷された
ただの紙を
僕はコンビニに払う
その代償として
僕はサンドイッチを受け取る
人の運動を妨げる
自動ドアを出る瞬間
「ありがとうございました」
と
儀式的な礼を受け
僕はそこを後にする
目の前には
自然の摂理に則った
草食動物の群れを思わせる
人の流れがあり
そこには恐怖の二文字が垣間見え
これまた自然の摂理に則った
弱肉強食を思わせた
僕は
生物学的理論に基づいた
空腹を満たす為
コンビニの前でさっそく
ただの紙の代償で手に入れた
サンドイッチを貪った
この人生は
滑り台とブランコと砂場のある公園の様に
平凡なものかも知れない
少なくとも
アポロ11号で月に行く人生よりは平凡なものだろう
たった今僕が
綺麗な月を見て思い付く事と言ったら
それくらいの事なのだ
退屈な僕は
数百メートルもありそうな巨大魚が
川に打ち上げられでもしないかと
橋の上から川を眺めて
橋の向こうにある
蛍光灯の眩しすぎる
いかにも現代的なあの部屋を
目指さなければならないのだ
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何も考えずに
こうやって橋の上から
この美しい川を眺められる時間は
人生にどれくらいあるのだろうか?
もしかしたら
ほとんどないのかも知れない
たった今だって本当は
何かしらを考えて
この美しい景色を
汚してしまっているんだろう
今日の川に流れはなく
橋の上には
いつもの様に車が流れ
しきりに僕の思考の中に
余計な考えを煽り立てている
人生の内に
この美しい川の
本当の景色を
僕は眺められるのだろうか?
きっと
アダムとイブが食べたリンゴは
現在
チロルチョコと缶コーヒーに姿を変えただけなのだ
僕は
それらを流し込み
心の底からそう思う
そして僕は仕方なく
もっと美しいであろう
その川を後にした
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俺は
精一杯の皮肉を込めて
こう言った
なにかにつけて
損得を気にするお前だ
きっと
そこには
何かしらの得があるはずだ
なぁ教えてくれよ
そんなに物事を
否定ばかりして
一体何の得に
なっているんだ?
すると奴はこう言った
俺は別に
損得を気にしてしてる訳じゃなくて
損得を気にしてしまう
自分自身を気にしているだけだ
つまり
お前のその質問には答えられない
答えられたら
否定なんかしてないさ
奴の言葉で
俺の精一杯の皮肉は
広い空に吐き出された
煙草の煙の様に消えて行き
その影響を空より俺に
与えてしまっただけなのだ
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心には色があり
知能には数字がある
心には深みがあり
知能には指数がある
心には個性があり
知能には優劣がある
心には経験があり
知能には記録がある
心には愛しさがあり
知能には欲望がある
僕たちの心には
日々身に付くものがあり
僕たちの知能には
日々失うものがある
それは
僕たち自身が
心であるのか?
知能であるのか?
どちらであるのかによって
選択できることだ
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八位を目指せ大会で
八位になって一位になった八位と
一位になって一位になれなかった一位は
その大会を通じて
順位よりも個性を
大切にするようになった