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色んなことをこの僕が
決めざるを得ず
決めている
誰かの思うことだとか
感じることさえ決めている
きっと
悲しんでるに違いない
怒っているに違いない
嫌っているに違いない
愛してくれているのなら
それはそうかも知れないと
こんな風にしてこの僕は
色んなことを決めている
何が正義で悪だとか
何が本当で嘘だとか
空がどんな風だとか
それが在るのか無いのかも
すべてを僕が決めている
いったいこの世界を
僕はどうするべきだろう?
でも本当はそんなこと
どうでもいいことなんだ
そんな下らないことに
僕は今さら気がついた
どうするべきかということさえ
何処にもありはしないんだ
だってそうだろ?
世界のすべてをこの僕が
決めざるを得ず
いるのなら
僕は猫の様に注意深く
それでいて安らかに
眠るような生き方で
世界を遊ばせて行くだけだ
それは好きなように
軽やかに
廻ってくれるだろう
僕はもう何も決めない事にした
その美しい眺めを
妨げるだけだから
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人と人とのすれ違い
それはとても美しい
それがもし後悔ならば
取り返しのつかないものならば
僕たちは
押さえきれない高まりを
はちきれそうなこの熱を
頬に流れる涙に変えて
ありがとうって感謝して
歴史に残る画家たちが
残した絵よりも美しい
景色をこの目で見るのだろう
どう転んでも僕たちは
人間臭いが故の果て
美しきものなんだ
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それがそうであることに
途方もない意味がある
もし意味がないのなら
それはそうでないからだ
それがそうであることが
すべての価値の源だ
もし価値がないのなら
それはそうでないからだ
すべてのそれがそうである
世界に僕らは住んでいる
それがそうであることが
すでに答えで価値である
それがそうであることに
勝るものなど何もない
すべてのそれらはそれらしく
そうあるべくしてそうだから
何が良いとか悪いとか
それらすべては観念だ
あれやこれやと観念せずに
どうか自信を持ってほしい
それをあえて言うのなら
それがそうであることが
唯一無二の良いことだ
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夢の中では
それが夢とは気づかない
僕たちは いつも言う
これは夢じゃない現実だ
夢から覚めて
それが夢だと気づいた後に
僕たちは いつも言う
やっぱり夢か 単なる夢か
夢には夢なりの意味が
あるものだ
僕たちは どんな夢を見るのだろうか?
僕たちは言うだろう
これは夢じゃない現実だ
夢の中では
それが夢とは気づかない
僕たちは
どんな夢を見てるだろうか?
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僕は今
笑ってる
面白
過ぎて笑ってる
妖精
達が踊ってる
それに理由はあり得ない
100億年積み上げた
積み木がもし崩れても
今は笑うに値する
余命が明日と言われても
今は笑うに値する
過去に何があったとしても
今は笑うに値する
未来に何があったとしても
今は笑うに値する
僕がいるのは過去じゃない
僕がいるのは未来じゃない
昨日の僕は今じゃない
明日の僕は今じゃない
100億年積み上げた
積み木がもし崩れても
今は笑うに値する
それが唯一の権限だ
それが真の在り方だ
そこが僕らのいる場所だ
船のしぶきがその船を
前に進めた訳じゃない
暦がこの太陽を
連れて来た訳じゃない
タイムマシンというやつに
明日乗った訳じゃない
今に不安はあり得ない
それが唯一の権限だ
それは笑うに値する
記憶と想像だけならば
それはロボットでも出来る
昨日と明日だけならば
夜空は時計で隠される
僕は今
眺めてる
美し
過ぎる星空を
それが僕らの権限だ
僕らは
それに値する
それに理由はあり得ない
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決まりのないこの場所で
今日も僕らは生きている
決まりのないこの場所で
泣いて怒って微笑んで
生まれる前からあったもの
死んだ後にも残るもの
数億年前僕たちは
どっかの宇宙の塵だった
数億年後の僕たちは
きっとどっかの流れ星
数千年前僕たちは
沈む真っ赤な夕暮れだ
数千年後の僕たちは
それを眺めて熱くなる
生まれる前からあったもの
死んだ後にも残るもの
始まらないから終わらない
終わらないから始まらない
ずっとそこにあったもの
ずっと消えたりしないもの
辿り着いたりしない場所
僕らは辿り着いている
風の誘いに素直に乗った
花の香りの様なもの
決まりのないこの場所で
泣いて怒って微笑んで
決まりのないこの場所で
今日も僕らは生きている