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宝くじが当たった彼に
人々は言った
とても幸運だな
彼は言った
分からない
その金を盗まれた彼に
人々は言った
とても不幸だな
彼は言った
分からない
そして彼は
人々に聞いた
僕はどうかな?
人々は言った
分からない
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ねぇ
なんで人は
いつか死ぬのに生きてるの?
それはねぇ
いつか死ぬのに生きてる事が
とても愛しいからだよ
切ないとか
儚いとかっていうのは
愛しいっていうことなんだ
もし
みんなが不老不死だったら
それはただ
みんなが死なないっていう
単純な話しではないんだ
もしそうなったら
僕たちは笑顔を忘れ
涙を忘れ
愛しささえ忘れてしまい
明日枯れてしまう花の
美しさを映す目を
失ってしまうんだ
じゃあ
この綺麗な花は
明日枯れてしまうの?
本当にそれが綺麗に見えるなら
その花は
明日枯れてしまうだろう
でもね
悲しむ必要はないんだ
一番大切なことは
その花の美しさをたった今しっかりと
その胸に
焼きつけることなんだ
ちょうどそうそれは
君の涙と同じようなもので
それと同じくらい
美しいものなんだ
それくらい僕たちは
儚くて美しい
尊い
存在なんだ
君も僕もこの空も
同じ輝きを
放っている事を
いつの日も
忘れてはいけないよ
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夢という
筋書きの分からないドラマを
僕は演じている
そう
本当の僕は
控え室に居るのだ
控え室では
僕はこんな事を思ったりする
さっきは演技にのめり込めた
本当に笑ったし
本当に涙が出たし
本当に愛する事ができた
そう
それこそが
僕の本当の目的だからだ
僕は役者なのだ
僕の役の設定は
僕であるのだ
そうつまり
僕は役の中で
大変な人生を送ってはいるのだが
それは
僕という役であり
がんじからめになる様な
逃れ様のない現実ではないのだ
筋書きが分からないので
今後、宝くじでもあたり
億万長者になるかも知れないが
それもまた
僕の何かを
劇的に変える様な出来事ではないのだ
僕という役の
ドラマの設定に過ぎないのである
そんな事よりも
本当に笑ったり
本当に泣いたりする事の方が
よっぽど意味があるのだ
だがしかし
本当に泣いたり
本当に笑ったりしている僕を
眺めているのが
本当の僕なのだ
その僕は役ではない
それは観賞者なのだ
本当の僕は
観賞者なのだ
それを
行うものではないのだ
業は全てを
観賞する事で
重い荷物の様に
下ろされるのだ
そう
本当に笑ったり
本当に泣いたりするのが
本当の僕ではないのだが
そでれもそれは
本当に泣いたり
本当に笑ったり
している事なのだ
それは
スクリーンに映し出された映画にも例えられる
僕は
その映画の主演を演じる者なのだが
本当の僕は
その映画の鑑賞者なのだ
出来れば
良い映画を観たいものだ
良い映画を見た後なら
世界の景色が違って見えるかも知れないからだ
そんな経験なら
誰にだってあるはずだ
しかしそれは
夢の中での話しだ
僕が今、語っているのは
夢の話しではない
僕の役が僕ではない
演じていない側の
僕達の話しである
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僕は何もしていない
あの雲が
流れてくのを
ただ眺めているだけだ
僕は何もしていない
この鼓動が
打たれた時に
合わせて呼吸をするだけだ
僕は何もしていない
あなたに出逢い
恋する風に
心地よく吹かれただけだ
僕は何もしていない
生まれたままに
感じるままに
いつか何処かで死ぬだけだ
僕は何もしていない
光り輝く
星達が
綺麗に見えているだけだ
僕は何もしていない
もし
してるというのなら
僕はきっと僕じゃない
僕はすべてと繋がった
僕という全体だ
全体という僕は
それをやっている
あの雲を
風に吹かせて流してる
そして
僕と言われる小さな僕が
それをただ眺めてる
小さな僕は
大きな僕から
大きな知恵を授かった
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とても晴れた日曜日の午後
人々の影は
実際よりほんの少しだけ
その動きを
大げさにしている
とても晴れた日曜日の午後
世界の音は
実際よりほんの少しだけ
その響きに
エコーがかかる
とても晴れた日曜日の午後
雲の流れは
実際よりほんの少しだけ
その流れは穏やかだ
とても晴れた日曜日の午後
人々の動きは
実際よりほんの少しだけ
その残像を残してる
とても晴れた日曜日の午後
僕の心は
実際よりほんの少しだけ
その映りを
誇張する
とても晴れた日曜日の午後
世界は
実際の姿を少しだけ
この世界に映し出す
とても晴れた日曜日の午後
四つ葉のクローバーを
僕は見つけた事がある
あれはきっと
とても晴れた日曜日の午後だった様に思うのだ
いや、そうではなくて
あの空気感が
とても晴れた日曜日の午後だった様に思うのだ
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同じものなのに
人によって違って見える
なんでだと思う?
答えはすごく単純だ
人が違うからだよ
つまりね
自分のことを
ダメな奴だと思う事ほど
つまらないことはないんだ
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懐かしいと思うのは
昔の事だからじゃない
懐かしいと思うのは
心がここにあるからだ
恋だって
相手ありきのものじゃない
そういう風に言うのなら
心ありきのものなのさ
もうすべてが
過ぎ去ったなんて
思うべきことじゃない
心がそこにあるからさ
心は灯される
ランプの様なもの
灯される準備は
いつだってできている
懐かしいと思うのは
昔の事だからじゃない
懐かしいと思うのは
あなたがそこにいるからだ
明日にも
そして今にでも
素晴らしい何かが
心のランプに灯されるかも分からない
僕たちの心は
本当に素晴らしい
ただそこに
無機質に置かれたものじゃないからだ
いつだって
その準備はできている
心に灯される
ランプの準備はできている
何があってもいいように
誰と出逢ってもいいように
綺麗な景色を
いつでも眺められるように
その準備はできている
たとえ
僕やあなたが
何処に行こうとも
それはいつもそこにある
心がそこにあるからだ
いつだって
その準備はできている
経験や感情は
出来事には左右しない
僕たちの心の
潜在的なポテンシャルに
左右されているだけだ
僕たちは
無機質なものじゃない
物語を体験してる
素晴らしき感情だ
儚過ぎて美しい
景色が見えるのは
儚過ぎて美しい景色が
そこにあるからじゃない
心がそこにあるからさ
儚過ぎて美しい
あなたの心が
そこにあるからだ
それが青空でも
それが夜空でも
それが恋でも
それが愛であろうとも
そこにあなたの
心があるからだ
時間とは関係のない
時間を超えた
僕たちの心が
此処にあるからだ