詩人:EASY | [投票][得票][編集] |
神の存在について
彼等は疑問を持ち始めた
もし神がいなければ
それは馬鹿げているからだ
神を見たか?
神はいると思うか?
神は証明できるのか?
神は定義できるのか?
彼等は疑いを持ち始めた
それに実体がないのなら
それは
大そう馬鹿げているからだ
神がいないなら
この祈りも信仰も
大そう馬鹿げているからだ
神は存在するのか?
それは証明できるのか?
彼等は議論を始めた
それは、大そう馬鹿げているので
彼等は、その実体の真相を解き明かすまで
その議論を止めなかった
もし
それに実体が無いのなら
その馬鹿げた事は
一刻も早く終わらせるべきであったからだ
その足枷を外す為に
彼等は議論した
それは哲学と呼ばれたが
そこで議論されたのは
大きく別けて
立証と反証の二種類だ
彼等は
袋小路に入り込んだ
彼等は言う
もし、神がいなければ
それは大そう馬鹿げていると
自分で決めた事を
わざわざ証明する事は
大そう馬鹿げた事なのだ
彼等は言った
神を証明しよう
それを反証しよう
だが彼等は
言わなかった
あなたは神が好きですか?それとも、嫌いですか?
そして、それは何故ですか?
彼等はその様な事は
一切口にしない
それは彼等にとって
大そう馬鹿げていたからだ
もし神がいなければ
それが馬鹿げてしまう様に
そう言ってしまう事も
それ同様
大そう馬鹿げた事なのだ
右から届かないものは
左からも届かない
その距離は同じだ
彼等は言う
神を証明できるのか?
それは言う
自分を証明できますか?
スケールは違うが
それもまた
大そう馬鹿げた事なのだ
しかしこれは
よい兆候だ
笑える事は何であれ
それが馬鹿げているからだ