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EASYの部屋


[1082] 僕と彼
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農薬にまみれた野菜を
僕は美味しく頂いた

そしてきっと

無農薬野菜を使って作られた
有名な料理人の料理も

僕は美味しく食べるだろう


僕は比較的味には疎く

大抵のものは
美味しく頂ける

僕が不味いと言った料理は致命的だと言えるだろう


そしてそれは同時に
僕の特権でもある


それは丁度

ミシュランの3つ星の様なものであり

凄腕の料理人の特権の様なものである





彼のお墨付きを貰えたその料理が
本物であるのなら

僕のお墨付きが貰えないその料理は
偽物であるからだ


彼は簡単には
美味しいとは言わないが

僕は簡単には
不味いとは言わないのだ


どちらも同じように
簡単ではないのだ


どんなものでも美味しく料理する料理人と

どんなものでも美味しく頂ける僕は同じ様なものであり


つまりは
良きライバル関係にあるのだ


ただ普通のライバルと違う所は

切磋琢磨は出来ない事だ



そして密かに
僕は彼に勝つ自信がある

美味しいものを沢山頂けるというフィールドの上でなら

僕は密かにではあるが
彼に勝つ自信がある


しかし

同じ様なものである
僕と彼の間には

決定的な違いがある

それは同時に

僕から彼への
申し訳のなさである


彼は努力してるのに

僕は何もしていないのだ


それは丁度

夜空に輝く3つ星の様なものであり

地球の地球人の特権の様なものである

2011/01/08 (Sat)

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