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EASYの部屋


[1098] 水色の空の下
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水に水色を薄めた様な
空が見える


何処か淋しげで
懐かしい

そんな空だ





すべての感情が
入り乱れて枯れた後の

残骸の様な空だ




もう

これ以上
失うものも無ければ

もう

これ以上
得るものも無い


そんな気持ちを絵にした画家が

描きそうな空だ





明日よりも
昨日に想いを寄せながら


微笑みたくなる空だ




儚さと切なさと
心地よさと水色を


足して割った様な空だ



すぐそこでは


頭のいいカラスが
鳴いている

僕の頭よりも心に
何かを響かせて

頭のいいカラスが
鳴いている






水に水色を薄めた様な
そんな空の下


誰にも
説明できない笑みを浮かべ


僕は微笑んだ



そして


空が広いから
生きている



そんな言葉を
僕は読み上げる様にして

声にした




水に水色を薄めた様な

そんな空の下で

2011/02/05 (Sat)

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