詩人:EASY | [投票][得票][編集] |
僕はバスに乗った
目的地を運転手に聞きいた
そこには行かないと
言われたが
僕はそのバスに乗った
運転手が冷たく見えたのは
僕の心のせいかも知れない
運転手の小さなマイクが
タバコに見えて
僕はギョッとした
世の中はこんなにも
投げやりなものかと
僕はハッとした
行き先の違うバスに
僕は乗った
それはあたかも
僕の人生の様であるからだ
僕は目的地を
運転手に告げて
そこに行かないバスに
僕は乗ったのだ
外は雨が降っていて
僕の心にマッチしていたからだ
馬鹿げてはいるが
僕はそのバスに乗った
人生は目的じゃなくて
情景かも知れないと
とても思えたからだ