詩人:EASY | [投票][編集] |
100万年生きたとしても
終わってしまえば
それは一瞬だ
まさか
100万年の記憶を振り返るのに
100万年かかるだなんて
誰が思うだろうか?
寝ている間の夢さえも
おぼろ気な僕たちが
人工知能は今や
人間を凌駕する
あとは感情さえ身につければ
ターミネーターの実現さえ
あり得るのだ
それならば
感情をも含めたそれを
プログラムとするならば
僕たち人間さえも
人工知能と捉える事が可能ではないのだろうか?
しかし、そんな事は
幾分、前から唱えられていたことだ
僕たち自身が
機械的であることを
それは
脳の高度な情報処理であることを
僕たちは暗示されているのだ
いわゆるマトリックス的な
イリュージョンの事である
しかし
こうも言える
そんなこと知ったことか
僕はこんなにドキドキして
君に恋をした
この高鳴りをどうする事が出来る?
僕は君に恋をした
それが答えだ
それは最も正当な答えであり
同時に最も機械的な答えでもある
で、あるならば
「答え」とは、一体何なのだろうか?
僕たちは
何度でも問えるのと同時に
何度でも答えを提示できるのだ
たとえば
今日は雨が降るのだろうか?
天気予報では雨は大方降ると言っている
そして
それは外れてはいけない
あるいは
外れても仕方ない
外れることもある
はたまた
外れた方がいい
外れるべきだ
外れるに越したことはない
どうでもいい
色々と
思えるのだ
お天気お姉さんに
恋をすることも
充分にあるだろうし
その恋心に比べたら
天気なんかどうでもいいとも思えるだろう
だが実際に雨が降ったられば
僕たちは機械的に不快になり
本当には
どうでもいい濡れ具合を避け
本当にはどうでもいい出費を気にしながら
コンビニでビニール傘を買い
その雨を避けながら
また恋をするのだ