詩人:EASY | [投票][編集] |
溢れるほどの愛しさを持って
何処へ行けばいい?
酔いからは覚めても
夢からは覚めていない
酔った勢いでした君への愛は
盛りのついた猫であり
夢の中で示した君への愛は
鏡に映った僕の姿だ
溢れるほどの愛しさを持って
何処へ行けばいい?
人は皆
何事もないように
さ迷っている
まるで
何事もないように
笑って 泣いて 怒って
働いて 遊んで 眠る
生きることに
希望を持って 苦しんで
死ぬことに
希望を持って 苦しんで
生命という循環の中に
儚き意思と感情を持ちながら
今にも壊れて
消えてしまいそうな
シャボン玉のように
人は皆
さ迷っている
悪くないのに悪くして
正しくないのに正しく仕立て
僕たちはただ
生まれた
誰に是もなく非もない様に
そんな罪なき人たちの
瞳は愛に溢れてる
僕たちはその事を
忘れる様に
その愛しさを
映さぬように
生きることを強いられた
弱肉強食 文明科学
共生繁栄 民主主義
いかにもそうでありそうな
目的意識を持たされて
溢れるほどの愛しさを持って
何処へ行けばいい?
この愛しさが溢れ出すとき
僕は
何処かに行かずには
いられない
何故だろうか?
溢れるほどの愛しさを持って
何処へ行けばいい?
夢から醒めた時
この夢を語ろうとする時
言葉ではなく
この愛しさだけが
それを伝える唯一の
理解なのかも知れない
だからきっと
この溢れるほどの愛しさを持って
何処かに行かずには
いられなくなるんだ
これはずっと
此処にあるから故に
僕たちをつき動かそうと
してるんだ