詩人:EASY | [投票][編集] |
数年前に取り替えた
テレビの古いアンテナは
今もまだ、ベランダにある
ノスタルジーを漂わせ
冬の太陽に照らされて
その光りを反射する
役割というものは
その様にして果たされる
カラスか鳩かわからないけれど
翼を持つそれは
僕の部屋の出窓の上を訪れる
僕の部屋の出窓は
鳥に関して定められた
世界的な何かしらの条約を
結ぶべきだと思う
それを教えてくれたのは
ベランダのアンテナだ
ほらね、こんなに小さな僕の部屋の中にも
世界はちゃんとあるんだ
喜怒哀楽を食物連鎖みたいに育んで
この小さな部屋は銀河みたいに回ってる
妖精は、枯れそうな観葉植物の茎を
滑り台にして遊んでる
明日は君の夢の中に
遊びに行くよ
予定通りに行かない事を確かめる為に
僕たちは夢を見るのだから