詩人:EASY | [投票][得票][編集] |
僕は幸運にも
詐欺師に出会った
サイボーグを模倣した
彼女の瞳には 生気がなかった
彼女は15万が
100万円に変わると言ったから
僕はその100万円を
ビスケットにして見せると言ったんだ
とても辛くて泣きそうな時に
子供の頃に食べた様な
懐かしくて甘いビスケットに
して見せると言ったんだ
彼女は少し無言になった
ビスケットより美味しいものが
買えますよ!何もせずに!
彼女は声を張り上げた
じゃあ逆に、スゲー沢山の事をしたのに
ビスケット一枚しか貰えなかった時の
その味わいは味わえないんだね
と、僕は寂しそうに言った
すると彼女は、一番奥にしまっておいた
可愛いぬいぐるみを抱き締めて
時間の重みに涙を見せた
時間なんてないよ
あれはハッタリだよ
タネのあるマジックショーみたいなもん
僕は余裕と焦りと興奮をマッチさせ
はっきりとそう言った
みんなここにいるし
全部ここにあるよ
生きるのも詐欺みたいなもんさ
生きたり死んだり、それに左右されるのも
それに気づく為のショーなんだ
冷めたものほど、温める事ができるんだ
科学ですら、こんなこと知ってる
でも、僕たちは最初から
それを知ってるんだよ
思い出すために、忘れたんだ
僕は僕を癒す為に
詐欺師を抱き締めた