詩人:EASY | [投票][得票][編集] |
僕達の退屈は
行き過ぎた安心に
囚われた情熱が
咎めてる喜びだ
僕達の不安は
忘れ過ぎた感謝に
気付かない知識が
咎めてる笑顔だ
退屈と安心は
中身以外はおんなじだ
安心だけを求めたら
その内に
退屈がやって来るんだ
スリルだけを求めたら
その内に
不安がやって来るのさ
恋のドキドキを経て
愛に生きるとか
ドキドキはエゴで
愛は見返り求めないとか
根拠なんかないのに
順序だってないのに
ドキドキを否定して
愛は何処へ向かうの?
恋のドキドキに
感謝してみたら
少しだけ感じた
きっとこれが愛かな?
涙なんか流した
ドキドキと安心の
バランスが取りづらい
時計が刻む
世界で生きて
僕等はそれを見失う
それは同時に
僕達が
体に宿った存在の
証を示す確かな何か
今はただ
バランスが
時計の針に狂わされ
電池が切れて狂ってる
時計の針を合わせてる
本当に狂った僕達の
肉体以外を見落として
肉体ばかりに縛られて
バランスが狂ってる
肉体ばかりに狂ったり
時には
精神ばかりに狂ったり
科学から、神秘から
あの世から、この世から
片側からしか眺めない
退屈と安心は
中身以外はおなじだ
その場所も
環境も
待遇もおんなじだ
灰色は何処にもないよ
黒も白も本物で
そのバランスが灰色だ
素直に生きて
少しだけ優しくなれたら
きっとそれだけで
きっとすべてに
一番良いバランスだ