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EASYの部屋


[603] 夢の中
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予想できない展開で

あり得ないほど鈍感な

僕がいるのは夢の中


何かしらは見たけれど

それがなんだか分からない
それが
夢と僕との間柄



80年間続く夢

1万年続く夢

1000万年続く夢

数時間で終わる夢


現れては消えて行く

波のようにうごめいて

耐え間ないのに気まぐれで

予想できない展開で

あり得ないほど鈍感な

僕がいるのは夢の中


何かしらを見てるんだ

誰かしらが見てるんだ


それは僕でもあるけれど


夢の中にいる僕は

あり得ないほど鈍感で


それがなんだか分からない



夢があまりに永いから
夢の中で眠る為
夢で寝過ごさないように
目覚まし時計も夢で鳴る


僕の夢を見てるのは

僕でもあるけど僕じゃない

君でもあるけど君じゃない

僕でもあって

君でもあって

それは確かなことだけど

それがなんだか分からない

何かしらは見てるけど

あり得ないほど鈍感な

夢の中では分からない



覚めるだけが夢じゃない

これは夢だと気付くのも

それとおんなじ夢だから


ここにある時計の針は

宇宙を広げ

地球に流れ

命を宿し

歴史を作り

自然 生命 人間も

遺跡 ロケット 建造物も

同じひとつの波にして


現れては消えて行く

それは永い幻想だ

100億年続く夢

夢じゃないと思うほど
すぐ裏側で続く夢

現実がある限り
永遠に続く夢


それに翻弄されてから

夢の中の時計の針を
現実世界に持ち出して

死を現実として置き換えた


止まらない時の流れこそ
寄せては返す波のよう

現れては消えて行く
それはまるで夢のよう




予想できない展開の

僕の夢だと思ったら

何かを
大切にしたかった

一体何を?

どうしても分からない


もしかしたら

何もいらない愛しさが


すべてを含んだものかも知れない

2008/04/07 (Mon)

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