詩人:EASY | [投票][得票][編集] |
予想できない展開で
あり得ないほど鈍感な
僕がいるのは夢の中
何かしらは見たけれど
それがなんだか分からない
それが
夢と僕との間柄
80年間続く夢
1万年続く夢
1000万年続く夢
数時間で終わる夢
現れては消えて行く
波のようにうごめいて
耐え間ないのに気まぐれで
予想できない展開で
あり得ないほど鈍感な
僕がいるのは夢の中
何かしらを見てるんだ
誰かしらが見てるんだ
それは僕でもあるけれど
夢の中にいる僕は
あり得ないほど鈍感で
それがなんだか分からない
夢があまりに永いから
夢の中で眠る為
夢で寝過ごさないように
目覚まし時計も夢で鳴る
僕の夢を見てるのは
僕でもあるけど僕じゃない
君でもあるけど君じゃない
僕でもあって
君でもあって
それは確かなことだけど
それがなんだか分からない
何かしらは見てるけど
あり得ないほど鈍感な
夢の中では分からない
覚めるだけが夢じゃない
これは夢だと気付くのも
それとおんなじ夢だから
ここにある時計の針は
宇宙を広げ
地球に流れ
命を宿し
歴史を作り
自然 生命 人間も
遺跡 ロケット 建造物も
同じひとつの波にして
現れては消えて行く
それは永い幻想だ
100億年続く夢
夢じゃないと思うほど
すぐ裏側で続く夢
現実がある限り
永遠に続く夢
それに翻弄されてから
夢の中の時計の針を
現実世界に持ち出して
死を現実として置き換えた
止まらない時の流れこそ
寄せては返す波のよう
現れては消えて行く
それはまるで夢のよう
予想できない展開の
僕の夢だと思ったら
何かを
大切にしたかった
一体何を?
どうしても分からない
もしかしたら
何もいらない愛しさが
すべてを含んだものかも知れない