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EASYの部屋


[774] 二極有用
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異国の人が心を込めて
ごちそうを用意してくれた

その味がどうにも
口に合わない僕がいて

その気持ちに感謝する
幸せな僕もいた


それはまるで


仕事だからやってる僕と

仕事じゃなくても
やってる僕みたいで


物に溢れた豊かな暮らしと

僅かな物にも感謝ができる
豊かな心みたいだ


プレゼントの値段を受け取る僕と

プレゼントの気持を受け取る僕とも言えるし


誰かに愛してもらいたい僕と

誰かを愛してる僕でもあって




顔だけが笑ってる
ストレス社会に蔓延った

本音と建前とも言えた




単に
僕の体に備わった
味覚に合わないだけの
すごく些細な事だから


もっと大げさにしたら




体が死んだら死ぬ僕と

体が死んでも死なない僕だ



でも
それは単に

異国の人が作ってくれた
口に合わないごちそうが

嬉しかっただけのことだけど

きっとそれはそういう事だ



僕と僕は僕だけど
僕は僕を意識して

僕は僕を知ったんだ



異国の人が作ってくれた
口に合わないごちそうが

そんな事まで気付かせた


大げさだと
君が笑って言うのなら

単純だと
僕は君に笑って言うさ


おんなじように
僕も君も笑うから

それはそれでおんなじなのさ



だって

お店でお金を払うのは
それが口に合うからさ

その時はその時で

君と僕はおんなじように

美味しいねって笑うんだ


そこに大した違いはないさ



肯定と否定じゃない
だからあの世とこの世じゃない


笑うところが違うだけ
笑い方はおんなじだ

僕と僕は僕なんだ

君と君は君だから


あの世とこの世は
世の事さ



僕等は二極有用だ

2008/10/13 (Mon)

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