詩人:樂水楼 | [投票][編集] |
あのプラットホームの 情景を思い出す度に瞼に写る君の姿・・・
長い髪を風に揺らしながら優しい微笑みで何時も迎えてくれたね・・・
そうあの列車を境に僕達は、別々の道を歩き始めたんだね・・・
但、一つ悔やまれる事は、あの時、僕に少しだけの勇気が有ったらと云う事・・・
夢見草の舞い散る季節
遠い街で風の便りに聞いた貴方の噂・・・
その事を聞く度、僕の心に過去の追憶と寂寥の想いが込み上げる・・・
そう
今あの時の哀愁を物語るのは、引き出しの中に仕舞われた一枚の古びた切符と
時折、聞こえる列車の汽笛だけ・・・
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薄紅色の夢見草
大地を彩る名残雪
白き大地を艶やかに
染め往く薄紅の華弁
それは、心に秘めた 淡く切ない一途な想い
白い雪は
新しい路へと
導く純白のキャンバス
巡る季節の中で
再び出会ふ
淡ひ色纏ふ華の舞ひに
華弁舞ふ樹の下で佇みて
その舞に心委ねる・・・
通り過ぎた横顔達を
ふと、思い出しつつ
昔と変わらぬままの
その微笑みを
その胸に抱きながら
再び歩み始める
温もりをその御手に 祈りの詞を口ずさみながら
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流れる雲に心を重ね
過去の想ひを浮かべて見れば新たな刻が流れ出す
そう過去の統べてを時代と云ふ糸に紡ぎ重ね
密やかな想ひと夢を彩る想ひ出を星の欠片と
心の子箱へ・・・
寂寥の想ひと哀しみ苦しみは、月の雫と大地を流れし大河へ流し火と水の還る場所へ・・・
祈りの言ノ葉と幸福の白き羽は、風に載せ貴方の元へ・・・
明日も貴方に取って安息と幸多き一日で有りますように・・・
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小川の畔で私は、謡うの
そう、哀しみに泣いて居た私の涙をそっと拭いて
温もりに満ちた口付けをしてくれた貴方の胸に抱かれて・・・
満たされた日々
もう過去は、振り返らない
貴方の傍に寄り添い
その柔らかな髪をそっと撫でながら私は、謡うの・・・
全てを忘れ
貴方の為に謡うの
貴方の胸の中、広がる草原
何処迄も広がる蒼い空
私が住む場所
それは、温もりに満ちた
貴方の胸の中・・・
祈り続けよう
聲の続く限りこの謡で
「この安息が永遠に続きますように・・・」
と想ひを込めて・・・
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静かな森の中に
不香の華が
天空より舞い降りる頃
森の小さな喫茶店
窓辺より漂う薫りは、
その華を彩るように
甘く芳しく優しい香りが
森を満たし往く・・・
暖炉の前に用意された
小さなテーブル・・・
その上には、
暖かなダーシリンと
甘い薫りを放つ
お菓子を貴女の為に・・・
窓辺に零れる
優しいく軟らかな
木々の漏れ日
温もりを伝える
微笑みに包まれながら
貴女の為に用意された
瞬きにも似た一刻の
安らぎ・・・
カウンターの上
サイフォンの奏でる
旋律は、春の調べ
それは、約束された
貴女の未来・・・
風の精霊の囁き
それは、あなたの訪れを
いつも心待ちに・・・
森の奥に在る
不思議な熊の喫茶店
貴女が思い出す頃
いつもの場所に・・・。
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朝凪から陸風へ
陸風から夕凪へ
夕凪から海風へ
海風から朝凪へ
天空を駆け巡る海陸風も風が変わる刻は、
凪を迎えるから
そうもし貴方が今
憂き目の時ならそれは、貴方の心の凪の刻
でもどんなに凪の刻が長くても風は、必ず
蘇るから・・・
そう新たな種子をその身に携えて・・・
夢と希望は、新たな風を呼ぶから
そう悲しみの滴では、
天空は、飛べないから
持ち続ける変わらぬ
想ひは、風の舞台へ
舞い上がる夢は、永遠
祈りの言葉は、月の滴と風に託して貴方の元へ
その身と心に安息と平安が有りますように
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夜空に響き渡る星達の囁き・・・
大地に降り注ぐ月の雫
二人で寄り添い眺めた 星屑の海は、輝き続けてるの・・・
今は、未だ夢路に旅立ちたく無いの
そう貴方の温もりを感じて居たいから・・・
でも、貴方が寂しい刻には、私の事を想い出していつでも貴方の心の中で貴方を見守って居るから
貴方が夜の闇路に迷うなら私は、月に為って貴方の道を照らして上げる
そう、貴方は、私の大切な人だから・・・
泣きたい刻や苦しい刻は私を想い出してその手を伸ばして
私が貴方の手を取り私の温もりで包んで上げる
そう、私が今、出来る事貴方の傍に寄り添い温もりを伝える事・・・
そして貴方の未来が安息と幸福に満ちた日々に為るように天に祈る事・・・
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疲れたならば此処にいらっしゃい
此処なら休めるはず
私は、貴方の宿り樹
此処で魂を癒しなさい
貴方が旅路に疲れ果て
目に哀しみの雫が浮かんで居てもその雫を優しく拭い温もりで包んで上げよう
私は、貴方の味方、貴方が私を求める限り・・・
明日に掛ける橋のように私は、身を横たえ貴方の道に成って上げる
貴方の幸せの為に・・・
私は、ずっと祈り続ける
貴方の心が温もりに溢れ
安息が有るようにと
そう
明日を運ぶ海陸風のように私が貴方の心を和らげて上げる・・・
貴方が望む限り
ずっと・・・