詩人:樂水楼 | [投票][編集] |
森の隅々まで春の薫りが満る頃・・・
風の精霊の唄う聖詩歌に載って聞こえて来る鐘の調べ・・・
その唄声に誘われるままに奥へ進むと一面、鈴蘭が咲き誇り甘い薫りが鼻を擽る・・・
鈴蘭の薫り漂うその華の下で行なわれて居た
妖精達の結婚式・・・
そう
それは、とても小さな結婚式・・・
菫の華の絨毯の上を進む素敵な二人・・・
木々から零れ落ちる日の光は、優しく二人を照らし
森に集う天使達は、二人を祝福して賛美歌を唄い
華水木の花びらは、
ライスシャワーのように
二人の上に降り注ぐ
やがて
鈴蘭の鐘の鳴り響く下二人は、長久の愛を誓って居た・・・