詩人:鶉ック カロメリック | [投票][編集] |
なんのために
なんのために
なんでなやむのか
なぜかんがえすぎるのか
なぜ生きて
なぜ生きて
なぜなら
意味が
いや
価値を
価値のために
なぜ息を
なぜ息をして
なぜ笑い
なぜ疲れ
なぜ動き
働き
触り
叩き
喋り
黙り
なぜだ
なぜ
なぜ
なぜなら
俺は
俺は
俺でなく
無限で一個の魂で
認識は
それを邪魔する
いや
その邪魔さえも
魂であり
言葉よお前は
俺の何も表せないな
それでも俺は
言葉にすがり
言葉に頼る
つかの間
俺は寝てしまう
これは
そんな
今のこと
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氏は走り行く
それは長く
未知である
氏は笑われた
生き様の滑稽さと
己への無知を
少なくてよい
いつの時も
純粋なものは
わずかな人々から
届くから
あなたの
あなたについての
あなたを
私が見留めた
あなたには
あなたの家族こそが
あなたの味方である
しかし
家族でない
ほんのわずかな私たちも
あなたの味方になろう
惜しまず声を出そう
駆け出そう
あなたは1人で
たった1人で
行く
私たちは
後を行く
ただ一つの約束は
あなたが倒れた時は
あなたの屍をこえて
私たちの1人が
1人で走る
あなたは何のために
行くのか
それが私たちには
わかるから
それを得るために
走るのだ
自分とは何かという
言葉で説明ができないものを
得るために
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そのときのことばを
逃すまいと
必死だった
美しいものばかりを
愛したおまえは
自ら泥に手を入れた
それは無価値で
ただ自分の満足のためで
ああそうだろう
おまえを過去から
知るもの達は
おまえの容姿と
振る舞いを好み寄っていた
しかし本当の自分の
損得や非難に当たるとき
おまえを避け始めるだろう
おまえは居場所を探し
今日のように
汚れてしまう
おまえの中の
差別というか
目で見えたり
評判によるものは
哲学により追い込まれ
強気の体で身を潜める
若しくは
好きにするがいいやと
投げやる
愛おしむべきは
人間的なものであり
世評なんかを使えば
おまえの価値を
下げるだけ
ああ
愛すべき人なり
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あさはあさだから
めざめるのであって
それがないなら
ぼくはずっと
ねていたい
きのきいたことばや
しごとのルールは
そぎおとしたら
いらねんだと
きがついた
みしったひとびとの
ためいきみたいな
あぶくのような
ことばのおり
そう
おりにみずからを
ほりこんで
いきざまは
もっともっと
なまなましいのだ
そうだ
きょしょくをはぎ
こうどうしたなかに
詩はある
じぶんがもってない
ものをかくなら
そりゃうそだ
そんなうそと
ほんとを
はんぶんずっこで
たれながしてた
かこへ
おまえさあ
このさきもあんまし
かわんねえよ
だから
きばらず
かためず
かいていいんだよ
あしたがいった
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みたいものが
あるという
そんな欲求が
詩をつくらす
あぶなっかしい
魅力の人が
ひとりふたり
いることで
詩ができる
ああこの人に
知ってもらいたいなと
思ったら
僕は
まるで浮気
清廉な火遊び
裸いじょうの
はだかのことばを
のぞきみて
やっているなら
詩は
きれいなもんじゃないよな
その人のまんまだもんな
1000あるそれらのなかの
1つ2つほどにこころひかれ
執着し
たのしみ
なるほど僕は
好き
だったのか
ただの
おっさんだったのだ
いくらかっこつけても
おっさんだったのだ
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もはや
なみは
こない
あつい
こえは
きえ
ささやき
つぶやき
きえ
もはや
あるは
おもい
おもいのみ
あるだけ
おもいのみ
あるだけ
われは
あるだけ
おもいと
あるだけ
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ここにいないのだ
おれのおれは
ここにもういない
どりょくの意を
覚らぬままに
よきひとになり
ひたむきにじみちに
あいし
つとめ
そうしておれは
いなくなった
やをはなつ
ちをかける
なみだをながす
いしをにぎる
おれが
いなくなる
うしなう
うしなう
うすまりきえる
ひきずり
ひきずり
あさがくる
きよきあさが
おれのきらいな
あさがくる
わたしのあさがきた
うつくしい
いどむべき
あさがきた
わたしに
おまえはいらぬ
うすぎたない
おまえなど
この世は
真理が司る
だからおまえなどは
いずれうすまり
だれにも
わたしにも
おぼえられずに
きえるのだ
きえるのだ
おれはきえる
きょうきえる
よあけまえに
おれのすきな
よあけまえに
きえるのだ
こえなく
さけび
なき
わらい
からだをかき
けをひき
もがいて
きえるのだ
だれか
だれかと
よびながら
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おまえはわたし
と
いうように
にたものだった
ゆえにわたしは
おおきいこえで
おまえがいない
つらさをけす
かたちなきものを
しんじることで
ひびは
なっている
このこころを
はかれるなら
いったい
なんのように
みえるだろ
さあ
うごきはおどりへと
こえはうたへと
おもいはあいへと
昇華する
おまえよ
今
みているか
ただしきなをもち
いまださまよっている
おまえよ
わたしのこえは
おまえがきくため
おまえがただしく
おまえであれるよに
そうして
死ぬまで
はしりゆけ
ひとりたち
おおしく
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夜が明けるときは、生きているものの音がする。
私は、手すりの外から、旅立つ君を見ていた。
どこか淋しげにみえた。
それはきっと、私と君が
共感しえぬ岐路で存在しているからだろう。
旅立ちは孤独である。
君には覚悟と信念とがあるだけで、あとのすべては
航路を妨げる荷のようであった。
私も、君への余計な荷であるから。
今からずっと
何も語れない
そのことを私は認めた。
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やはりここで
まちがいなかった
やはりあなたで
よかったのだ
あなたがいたじじつ
それがわたしをたたかわす
たたかいはこどくだと
しったこと
まけることはくやしいのだと
わかったこと
なんどもおわりに
したかったこと
あなたのそのこどくな
たたかいをしっていたから
しっていたのに
わたしはきづかぬままに
そまることをして
あなたのたたかいの
しんいをなおざりにした
今
思います
たたかうことへの
たたかえることへの
よろこびと
よろこびと
わたしのたたかいは
うらぎりとのたたかい
ひととの
そしきとの
じぶんとの
うんめいとの
ああ
このばしょで
まちがいない
わたしのたたかいは
わたしのすむこのまちの
ただひとつの
やくそくを
ただひとつの
ぶきとして
あなたのきせきを
なぞるよう
あなたのきせきを
こえるよう
space
そこに存在する
あなたとわたしとの
見えない鎖