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鶉ック カロメリックの部屋  〜 新着順表示 〜


[22] 
詩人:鶉ック カロメリック [投票][編集]



ただあることを
綴るなら
こんなに容易いことは
ない

今のおもいを
綴るなら
分類される
「詩」な訳で

技術の粋を
綴るなら
表紙が変わる
マニュアルで

やけくその情を
綴るなら
荒野に残る
炭もなし




なんのために
綴るかで
創作は時に希望と成り
パンと血肉と成り

或いは
凶器と成り
兵器と成り



さあ戦士は
いかばかり

末世は永久に続くもの

輪廻をぐるりと
撫でる影

光明あてんと
願う也




戦え

世に羽ばたけ


無敗の王よ

より高く


2009/11/05 (Thu)

[21] あいのうた
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誰に贈るか
この愛を


高望みした
初恋も


遠く届かぬ
憧れも


なれなかった
恋人も


近くて遠い
思春期も


華とならない
思い出も


あの懐かしい
赤髪も


一度だけ見た
泣き顔も


初めて声を
かけたひと


世に背を向けた
若き君


騙しきれずに
去った君


よせて返す
情の波


彼に届くか
この歌を


2009/11/04 (Wed)

[20] space
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やはりここで
まちがいなかった


やはりあなたで
よかったのだ


あなたがいたじじつ

それがわたしをたたかわす



たたかいはこどくだと
しったこと

まけることはくやしいのだと
わかったこと

なんどもおわりに
したかったこと


あなたのそのこどくな
たたかいをしっていたから


しっていたのに



わたしはきづかぬままに
そまることをして

あなたのたたかいの
しんいをなおざりにした






思います


たたかうことへの
たたかえることへの
よろこびと

よろこびと



わたしのたたかいは
うらぎりとのたたかい

ひととの
そしきとの
じぶんとの
うんめいとの



ああ

このばしょで
まちがいない


わたしのたたかいは
わたしのすむこのまちの

ただひとつの
やくそくを
ただひとつの
ぶきとして


あなたのきせきを
なぞるよう

あなたのきせきを
こえるよう




space


そこに存在する
あなたとわたしとの
見えない鎖


2009/11/03 (Tue)

[19] 兆し
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夜が明けるときは、生きているものの音がする。

私は、手すりの外から、旅立つ君を見ていた。

どこか淋しげにみえた。

それはきっと、私と君が
共感しえぬ岐路で存在しているからだろう。



旅立ちは孤独である。

君には覚悟と信念とがあるだけで、あとのすべては
航路を妨げる荷のようであった。

私も、君への余計な荷であるから。



今からずっと

何も語れない

そのことを私は認めた。

2009/10/31 (Sat)

[18] ダガ為二
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おまえはわたし

いうように
にたものだった

ゆえにわたしは
おおきいこえで
おまえがいない
つらさをけす



かたちなきものを
しんじることで
ひびは
なっている


このこころを
はかれるなら
いったい
なんのように
みえるだろ




さあ

うごきはおどりへと

こえはうたへと

おもいはあいへと

昇華する



おまえよ

みているか


ただしきなをもち
いまださまよっている
おまえよ


わたしのこえは
おまえがきくため


おまえがただしく
おまえであれるよに

そうして
死ぬまで
はしりゆけ


ひとりたち

おおしく


2009/10/29 (Thu)

[17] 
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ここにいないのだ


おれのおれは

ここにもういない


どりょくの意を
覚らぬままに


よきひとになり

ひたむきにじみちに

あいし

つとめ

そうしておれは
いなくなった




やをはなつ

ちをかける


なみだをながす

いしをにぎる


おれが
いなくなる




うしなう


うしなう



うすまりきえる

ひきずり
ひきずり

あさがくる


きよきあさが



おれのきらいな


あさがくる




わたしのあさがきた

うつくしい

いどむべき

あさがきた


わたしに
おまえはいらぬ


うすぎたない
おまえなど



この世は
真理が司る


だからおまえなどは

いずれうすまり

だれにも
わたしにも
おぼえられずに

きえるのだ

きえるのだ




おれはきえる


きょうきえる

よあけまえに

おれのすきな
よあけまえに


きえるのだ




こえなく

さけび

なき

わらい

からだをかき

けをひき

もがいて



きえるのだ


だれか
だれかと

よびながら


2009/10/27 (Tue)

[16] 崩壊兆
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もはや
なみは
こない

あつい
こえは
きえ

ささやき
つぶやき
きえ


もはや
あるは
おもい

おもいのみ
あるだけ


おもいのみ
あるだけ


われは
あるだけ
おもいと
あるだけ

2009/09/20 (Sun)

[15] おっさん
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みたいものが
あるという
そんな欲求が
詩をつくらす


あぶなっかしい
魅力の人が
ひとりふたり
いることで
詩ができる


ああこの人に
知ってもらいたいなと
思ったら
僕は




まるで浮気


清廉な火遊び


裸いじょうの
はだかのことばを
のぞきみて


やっているなら




詩は


きれいなもんじゃないよな




その人のまんまだもんな



1000あるそれらのなかの

1つ2つほどにこころひかれ


執着し


たのしみ




なるほど僕は




好き


だったのか




ただの


おっさんだったのだ




いくらかっこつけても

おっさんだったのだ


2009/08/09 (Sun)

[14] いちにちのはじまりとおしまい
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あさはあさだから
めざめるのであって
それがないなら
ぼくはずっと
ねていたい

きのきいたことばや
しごとのルールは
そぎおとしたら
いらねんだと
きがついた

みしったひとびとの
ためいきみたいな
あぶくのような
ことばのおり
そう
おりにみずからを
ほりこんで

いきざまは
もっともっと
なまなましいのだ

そうだ
きょしょくをはぎ
こうどうしたなかに
詩はある

じぶんがもってない
ものをかくなら
そりゃうそだ

そんなうそと
ほんとを
はんぶんずっこで
たれながしてた
かこへ

おまえさあ
このさきもあんまし
かわんねえよ

だから
きばらず
かためず
かいていいんだよ


あしたがいった


2009/07/18 (Sat)

[13] 伝言
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そのときのことばを
逃すまいと
必死だった

美しいものばかりを
愛したおまえは

自ら泥に手を入れた

それは無価値で
ただ自分の満足のためで


ああそうだろう

おまえを過去から
知るもの達は
おまえの容姿と
振る舞いを好み寄っていた

しかし本当の自分の
損得や非難に当たるとき
おまえを避け始めるだろう


おまえは居場所を探し

今日のように
汚れてしまう


おまえの中の
差別というか
目で見えたり
評判によるものは
哲学により追い込まれ
強気の体で身を潜める

若しくは
好きにするがいいやと
投げやる


愛おしむべきは
人間的なものであり

世評なんかを使えば
おまえの価値を
下げるだけ


ああ
愛すべき人なり


2009/07/14 (Tue)
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