詩人:鶉ック カロメリック | [投票][編集] |
朝焼けの紅には
この世は素晴らしいと錯覚させる
毒がある
菫のような色した雲は
伸びやかに配置されてる
冷たい宇宙の冷たさが
朝には含まれる
起きたくないのに
引き込まれ
バオバブはサタンの仕業だという
バオバブを知らない僕は
悪魔の恐ろしさを
知らぬということだ
僕の知らない朝に
悪魔は人を苦しめる
悪魔は単一でないという
バオバブを見
知り
サタンの所業に触れた者が
悪であるなどと
人間を知らない学者や
君らは決めつける
サタンは余所に見るものでない
バオバブに影が映る
お前と僕の中にある
無意識のどこかへんに
お前と僕は
サタンであり
それは単一でなく
そして
戦いは意味を為す
無垢は
純粋は
そこには善も悪もない
慈愛とサタンが僕なのだ
詩人:鶉ック カロメリック | [投票][編集] |
お前の朗らかな声が
今も聞こえるような
気がして
お前はきっと
寝ているような
安らかな気持ちでいるように
僕には思えているのだ
僕は
お前がいたから
僕として生きられ
僕として死ぬこともできるだろう
お前だけでない
すべてすべてが
僕の生きた証となれた
だからお前はきっと
聞いているなら
聴こえている気がして
安心してくれ
僕は僕の苦しみでさえ
幸せで
何か砂粒みたいな
嘆きもないんだから
聴こえていよう
きっと
聴こえているだろう
安心しなよ
お前の知ってた僕は
お前さえ知らない
固い信念を得て
幸福の直道を行く
お前は一つも心配しなくていいのだ
僕は確かな道を
行けることを知った
お前はそこで
僕を待ってればいい
本でも読んで
待ってればいい