詩人:鶉ック カロメリック | [投票][編集] |
朝焼けの紅には
この世は素晴らしいと錯覚させる
毒がある
菫のような色した雲は
伸びやかに配置されてる
冷たい宇宙の冷たさが
朝には含まれる
起きたくないのに
引き込まれ
バオバブはサタンの仕業だという
バオバブを知らない僕は
悪魔の恐ろしさを
知らぬということだ
僕の知らない朝に
悪魔は人を苦しめる
悪魔は単一でないという
バオバブを見
知り
サタンの所業に触れた者が
悪であるなどと
人間を知らない学者や
君らは決めつける
サタンは余所に見るものでない
バオバブに影が映る
お前と僕の中にある
無意識のどこかへんに
お前と僕は
サタンであり
それは単一でなく
そして
戦いは意味を為す
無垢は
純粋は
そこには善も悪もない
慈愛とサタンが僕なのだ
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