詩人:語るしす | [投票][編集] |
もしも昨日がやり直せたらごめんなさいより好きだと言おう
外は雨で
昨日の雨よりまた悲しくてこのまま止まずに世界を流して終わりにしてよと
軽く願って重く沈んだ
アイを叫ぶのは
失ってからで
アイを叫ぶのは
夢から醒めて
アイを叫ぶのは
愛に気付いて
終わりに思い出す始まりに君への想いを傷へと変える
愛に満ちてる世界の隅で
失くしたアイを愛で歌う
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人が
気付かず踏み付けたアリ達の怨念に怯える日がきますように
その日を境に戦争がなくなる
家畜の言語が解る日がくれば
良心の疼きに理性を保てないだろう
気付かないふり
知らないふりで
僕と世界は生き続ける
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叫んでも届かないのは誰も居ないから
密室の独演会で叫ぶ相手は私
でも
私にさえ届かない
私が私を消している
やはり
誰も居ない
独りの心地良さにも飽きてきた
明日こそは鍵をあけよう
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帰り道
口ずさむ歌
軍歌
戦いの後
興奮冷めやらぬまま
祖父の武勇伝
「靖国で逢おう」
誓い合う友
死を受け入れた誓い
覚悟を
震える足に傾ける
英霊になりて
英雄になりて
様々な帰路
戦後幾年月
帰り道
急な知らせ
口ずさむ流行りの歌
サビまでまたずして
歩きと共に停まる
帰り道
口ずさむ歌
涙ながらに
突然のさよなら
しわくちゃの喪服で
暗がりに影を落とす
英霊の唄
黙祷
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絶望と希望は必然で
隣り合わせで寄り添う
終わりに憧れる希望も
確かに希望
絶望と希望は内に有り
経験済み
気付いているよね?
何をしても世界は壊れない
もういいだろう
そろそろ頃あいだ
時間に限りがあるが
思考は無限だ
何か
作り造り創りだせ
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泣きそうで泣けない
悲しみが足らないのか
リアルを否定したのか
破裂しそうな胸の箱をゆっくり押さえ込む
薄まる感情
手慣れたものだ
生き残るたびに
「人」から遠ざかる