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1281の部屋


[9] またね。
詩人:1281 [投票][編集]

いつも僕に手渡す
一枚の銀硬貨
すぐにお菓子に代わった
おかげで、
幸せだった

いつも同じ場所に座り
いつものお茶
ニコニコ僕を見てた
おかげで、
笑顔になれた

大きかったその姿
次第に小さくなって
会えなくなっていく日々に
少しの戸惑いもなく
過ごしていた 僕


あの時あなたは
どんな目で僕を見ていたの?
笑わない僕
話さない僕
タバコを吸う僕
金髪の僕


もっと、もっと、
笑えたのに
会おうとしない僕
強がって

もっと、もっと、
話せたのに
会おうとしない僕
弱かった

あなたは寂しい思いしたのかな?

あなたは辛い思いしたのかな?

今じゃ溢れた涙の量が
僕の後悔の量

今じゃ流れた日々の数が
僕の後悔の数

もう一度、僕に手渡してほしい

あの一枚の銀硬貨

途切れたあなたの一生は

僕が繋ぐ一生

だから、また今度話そう

また今度笑おう

話せなかった
笑えなかった
たくさんの思い出を

それじゃ

またね。

2006/09/13 (Wed)

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