詩人:タッシー | [投票][編集] |
一人の頃
木枯らしの吹く夜の道で僕はふと思った
人は進化してよかったって
四本足で歩いていたら
こうしてポケットに手を突っ込んでいられない
二人になって
僕はつくづく思った
人は進化してよかった
本当によかったって
いつまでも
いつまでも
君と手をつないて歩けるから…
いずれ僕は
また寒い冬に向かいうつ
でも僕は
もうポケットに手を突っ込むことも無い
君と手をつないで歩いて行くんだ
それだけで僕は
心の奥まで暖められるから
そう…
君の手を握り締めることで
君を包める気がするから…
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声を聞きたかった
ただそれだけでもよかった
君が愛しくて
頬を伝うモノは何だろう
怪我してなんかいない
どこも痛くない
何が流れているんだろう
君に愛されて幸せいっぱいなのに
何が溢れていくのだろう
何が零れているのだろう
ただ君に逢いたいだけなのに
何が視界を塞ぐのだろう
何が見えなくするのだろう
何もかもぼやけて見えるのは何故だろう
君の声を聞いて
答えが出るような気がした
死ぬほど恋しいのに
その滴り落ちるモノ
両手で受け止めて
それでも落ちるモノ
別に 悲しいわけじゃない…
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愛しさの全てを
この大きな唇に貯えて
君にキッスを送りたい
大きくて広い唇だから
たくさん愛を含ませて
何度でも投げキッス
そのひとつでも届くなら
僕の愛を感じてくれるかな…
この愛しさに気付いてくれるかな…
誰かの振りして送ってみても
君はきっと誰だか分かる
もっともっと愛をこめて
たくさん飛び立たせよう
夜風に乗って
月に反射して
君のところに…
君のやわらかい唇に
僕の投げキッス
重なってゆけ
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眠れない夜は
取り合えず傍におくよ
もう鳴らないのは承知のうえ
もしかしたら…なんて
今夜に限ってあるわけないね
それでも
ギュッと握り締める
力の限り
願い続ける
愛のテレパシー
そっと…
夢の中まで…
・・・・
・・・・
・・・・
着信ナシ…
「また今夜ね!
しっかり頑張るよ!」
そのことばの向こうには
君がいるつもりです
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きみに渡してたモノ
先日受け取りました
渡す前と何も変わらず
いつもどおり
僕の隣に位置取っています
いつもどおり
抱き締めてみたら
いつもと違いました
思わず目を閉じて
まぶたにきみが映りました
きみのかおり
カタチのないきみの一部を
僕は今抱き締めています
このかおりも
いつかは消えてしまうでしょう
それでもかまわない
消えたそのかおりは
必ずきみに宿るモノ
今度はきみを
抱き締めに行きます
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何気ないことばや仕草で
君を傷つけてしまった
君がそんなに強くないこと
僕は十分解ってるつもりだったけど
つまらない意地を張ってしまう
プライド…
そんなもの必要ないんだよね
よく分かったんだ
ありのままの気持ちをぶつける大切さを…
でも時には
思い通りにいかないときもある
そんな時は君を抱き締めて
きつくギュッとして
すべて解決させていこう
ギュッとして
心の全てまでも裸にして
君を温もりで包みたい…
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もう どの位昇り詰めたのだろう
まだ階段は続いている
思い切り背伸びして
遙か彼方を見上げる
段は精密に連なっていた
後ろを振り返れば
眺めは悪くない
一歩踏み出し
一つ高度を上げた
また一歩踏み出し
振り返る景色を見た
踏み出す毎に
確実にゴールに迫る自分
まだ行ける
あと どの位昇り詰めるのだろう
だいぶ体もついてきた
上へ
もっと上へ
堪え忍ぶ心身共は
最後まで持続できる
この連なる段々を昇りきり
今は待つ貴方のもとへ
必ずたどり着いてやろう
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一人の夜は
どうしようもなく切なさを感じるね
切なさの欠片を集めて
君への愛を形採ろう
切なさが募れば募るほど
愛は風船のように膨らんでゆく
切なくなければ
そこに愛はないものと
まるで叫んでいるかのよう…
切なさから創られる愛は
今も君だけのものだよ
ああ…
君を夜から連れ出したい
その位切なさに酔いしれている
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力無き今は
やがて去り逝く
いつの日か僕は
力溢れる日々を送ろう
たくさんの夢を心に描いて
未来への扉の鍵にするよ
その扉の向こうには
僕の描く夢がある
大丈夫
扉を開ける時は
僕が無力じゃない時
たくさんの夢が
僕を動かしてくれる
今付きまとう劣等感も
そのうち消えることだろう
僕の夢
少しずつだけど
未来の鍵に合ってきている
早く開けたい
待ちきれない
早く
早く
もっと早く