詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン | [投票][得票][編集] |
とてつもない勇気を
ふりしぼって踏み出した一歩
きみにとってはツマラナイ
繰り返しにすぎなくて
どう あがいても 走っても
すぎてゆく時間に追いつけないぼく
かけっこは昔から苦手だったんだ
振り切れない足を引きずって
夢の中では
いつも何かから逃げているのに
丘のてっぺんできみが手をふってる
ぼくは助けを求めることを諦めた
自分の足で 走るしかないって
追いつけないなら 息がきれるまで
走り続けていいんだって
教えくれたきみも、
本当はそんなに強くないってわかってる
心の壁を内側から蹴られて
吐きそうな痛みで
ぼくはとうとう自分の甘えに気づくんだ
伸ばした腕が悲鳴をあげた
ぼくは助けを求めることを諦めた
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