詩人:土佐猫 | [投票][編集] |
雨ガッパと長靴
大好きだった雨具たち
使わなくなったのはいつだろうか
大好きだった雨の日
雨音が嫌いになったのはいつだろうか
傘をさすようになったのはいつだろうか
昔遊んだ友達の顔すら思い出せない
勇気を出して誘った友達
初めて遊びに誘った友達
雨が嫌いになったのは
雨と遊ばなくなったのは
友達のせいだ
友達の名前は
俺だけの秘密
名前以外を憶えていないなら
それだけでも忘れない
いない友達を他人に話す必要はない
視界が悪い雨の日
これを許すことはないだろう
俺を置いていった友達
最後までかっこ悪かった友達
雨晴れ関係なしに
電柱にぶつかっていた友達
もう目立つ雨ガッパ着てないけどさ
帰っておいでよ
また水曜日に遊ぼう