詩人:蒼 | [投票][編集] |
吐く息白く
風が肌刺す
我が身の生きるを
やっと知る
誰ぞを憎んでいたのかは
このひと時は
まるで思わず
ひたすら寒さと
我が身を比べ
見えぬ相手を
ただ睨む
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眼の前だけを 撃ち抜く為に
私は右手を 前に翳した
怖れを抱く隙等与えず
私はすぐに指で弾いた
私は何度も繰り返し
何度も同じ所に戻る
何かを見つけ
何かを捨てる
返す返すを繰り返す
皮膚を伝うは何なのか
とめどを知らぬ皮膚の痛みは
ただ増す事のみを知っておる
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抱きしめる、
何度目かの誰かを。
私はいろんな人の、
肩の広さを確かめた。
不安の中で
喜びの中で
自分の背中は、
誰が見てくれる?
私は触れ合う人を見てる?
迷いを掻き消して、
すべてを見るつもりで、
何も無い先を見る。
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わたしは行こう
幾時を越え
手にした僅かな栄光と
あらわに見せた
溢れる我が恥辱と
見えぬものがあるのだ
わたしごときのまなこでは
何を識りたいのか
今はもうわからないのだ
避けるように見ていた、街の境が私を見下ろしていた
猫がわたしを見上げていた、わたしの手に届かぬ猫が
今宵の月は不吉な色で
何故だか思いをかりたたせるから
色んな妄想をさせてしまう
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また私は蹴られ
どこかで終わる音を聞く
変わっているのか
分からないけど
私はどこかで待っているんだ
自分で変われぬ私だから
雨に撃たれて 日に晒され 渇きで雨を請うように
微かに転がり
あなたが蹴るのをじっと待ってる
詩人:蒼 | [投票][編集] |
今日も変わるよ
僕も私も君も彼も
誰かと話して
何かを聞いて
何かに触れて
気持ちは時間と関わりあうから
思いはいつでも傍にあるから
あなたにとって意味があっても
例えば意味が無いとしても
体が心に時間を刻む
心も身体に時間を刻む
詩人:蒼 | [投票][編集] |
風が叫んでる
見えもしないのに
擬人法だよ
私は何してんだろ
分からないよ
自己質問
どうしようかな
勝手にすれば
たまに他人を遠ざける
どっちがいいかな
こっちがいいよ
適当な相槌
全部飽きたし、疲れてきたから
そろそろ本当の自分を出してみるかな