ホーム > 詩人の部屋 > 黒い犬の部屋 > 鏡

黒い犬の部屋


[24] 
詩人:黒い犬 [投票][編集]

割れた鏡を元に戻せず
泣き崩れた
別に大した事じゃないさ 聞こえる
暗闇の部屋 鮮明な鏡
存在感はそれだけ その中の自分
誰かに似ている 誰何だろう
あなたは誰ですか?
割れたままで良いだろう
そのままで良いだろう
だけど自分を取り戻そうと また鏡を触る
指が切れ 赤い血が流れ 暗闇に一筋の赤
鏡の中 冷めた目をした自分がそれを見ていた

2008/07/05 (Sat)

前頁] [黒い犬の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -