詩人:番人 | [投票][編集] |
敷き詰められた
言葉や想いの上を
踏み進んでいく
ギシギシバキバキと
考えることもなく
ただ歩き
気付けばただの葦
いや
肉だった
言葉や想いの上に
まだ温かい肉片が
ちょこんと
置かれている
人は今日も温かいのだろうか
そして
ここはどこなんだ
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めぐる夕陽よ
輝く波よ
どうか僕を
照らしておくれ
今だけは今だけは
忘れたいから
歩きだす僕を
照らしておくれ
朝日に会ったら
伝えておくよ
神様に会ったら
伝えておくよ
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なぜ
というのは
子供が言うこと
大人なら
察しましょ
なぜ所得税を取られる
なぜ住民税を取られる
なぜ重量税を取られる
なぜ社会保険料がかかる
なぜ年金を払う
なぜ任意がかかる
なぜ家賃がかかる
なぜ息してるだけでこんなにも金がかかる
人権=金
マジです
無論愛は別です
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なんだかんだ言っても
人と話してる時が
一番落ち着く
これって
不思議だ
まぁなんとでも理論付けできるんだろうが
んなもんじゃないよ
人知を超えることが神なら
生活の営み自体が
神だ
一つ一つが神すぎる
納得なんていくはずないだろう
こんなんじゃ
糞が
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全てが嫌になってしまう夜もある
全部失って途方に暮れる夜もある
それでも
なんて無責任なことは言わない
好きにすればいい
結局なるようになるんだから
本当に
もうダメだ
と思った時
それは多分
もうダメなんだろう
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自分の目の前に起きる事に
言葉も出ず
考える隙もなく
ただ なされるがまま
終わるまで唖然としているしかない
我に帰って追ってみても
幽霊のように忽然と消えている
だが目には見えない
確なモノもまた
心に刻まれていたりもする
そうやって積み重ねたモノが経験だとするなら
少しは大人も尊敬できる
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ビルの影に隠れては
月は何かを照らし続けてる
見慣れたあの言葉だけが
扉なんだと信じていた
空に散りばめた想い
星もないこの世界で
燃える渡り鳥は
夜に哭いているよ
それはもう還る時だと
言った目がどこか淋しくて
今日という渡り鳥は
明日へ行けないけど
還って行った
その翼
月に照らされ
溶けて行くだけ
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乾いた風が秋を纏い
遠い場所から音を運んでくる
澄みきった風の中に
哀愁を感じながら
ヒンヤリとした風に夕飯の匂いが混じっていると
全てがどうでもやくなって
幸せな気分になれる