ある日巨人のような力で殴られたそれも一発じゃなく何度も何度も髪を掴んでは叩き付け骨は数箇所折れていた恐怖と興奮の中でなにか聞こえた「現実をしれ」とか「戦え」とかだったと思う「現実」名を語るの偽者の私に急につきつけられた本物薄れゆく意識の中に久しい歓喜が沸き上がる「現実は気持いい」「現実」こそが夢そのもので楽園に最も近い
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